第二章 第四話 気づけば、いつも人を優先していた

第二章 第四話 気づけば、いつも人を優先していた

記事
コラム


「私は、どれでもいいよ。」
「これでいいよ。」

気づけば、
そんな言葉を
よく口にしていました。


何を食べるか。

どこへ行くか。

何をしたいか。

「私はどれでもいいよ。」


幼少の頃は
「私はこれがいい。」
「こっちにしたい。」と
何気なく言っていました。

でも、弟と意見が違ったり、
親の都合と合わないと
私の気持ちは却下されてきました。

いえ、自分で自分の気持ちを
却下して、
「私は、どれでもいいよ」

そう言ってしまった方が、
楽だったのです。

そう言ってしまった方が、
自分の意見を却下されることもなく、
傷つきそうな自分を
守ることができたのです。


本当は、
「私は、こっちがいい。」

そんな気持ちも、
あったはずなのに。



「私はどれでもいいよ。」
を繰り返しているうちに

いつの間にか、
相手がどうしたいかを
考えるようになっていました。


相手が喜ぶなら。

相手が困らないなら。

相手が気持ちよく過ごせるなら。

そのほうが、
「いい人」になれる。

そのほうが、
正しいことなんだと、
いつの間にか思うようになっていました。

そうして、
自分の気持ちは、
少しずつ後ろへ下がっていったのです。



でも、あるとき。
「これでいいよ。」と言ったら
この答えが気に入らずに
怒りだした人がいたんです。

「これで、とはなんだ!
 どれがいいのか聞いてるんだ!」
と。

え???

「どれが・・・。」

相手の人は
私の望みを聞いてくれてるのです。

それなのに、
自分の望みがわからなくなっている。
ここに気づきました。


相手を優先するばかりで、
自分の意志が無いように見える。

そんなことを
考えるようになりました。


もしかしたら。

自分の望みを伝えても、
聞いてもらえない。

そんな経験を重ねるうちに、

最初から、
相手に合わせるほうが
傷つかなくてすむ。

いざこざも、起きない。

だから、
自分よりも、
相手を優先する。

その流れは、
どこかで自然につながっていたように思います。


今は、相手に
「あなたはどうしたい?」
と聞く前に、

「私は、どうしたい?」

そんな問いを、
少しずつ自分に向けられるように
なってきました。


すぐには答えが出なくても。

自分の気持ちを
後回しにしない時間が、
少しずつ増えてきました。

それだけでも、
昔の私にとっては
大きな変化です。



あなたが誰かを大切にするのと同じくらい
あなたの気持ちも、大切にしていい。


あなたは、誰かの気持ちより、
自分の気持ちを優先していますか。


🌿最後まで読んでくださり、ありがとうございます🌿

この連載では、
母との関係から始まった心の旅を、
少しずつ綴っています。

もしかしたら、
あなたの心にも重なる景色があるかもしれません。

これからも、一緒にゆっくり歩いていけたら嬉しいです。

そして、もし誰かと一緒に心を整理したくなった日には、
その続きを、安心して話しに来てください。




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