第一章 第三話「望みは叶わない」という信念の奥にあるもの

第一章 第三話「望みは叶わない」という信念の奥にあるもの

記事
コラム
第一章 すべては、母との関係から始まっていた
第三話 「望みは叶わない」という信念の奥にあるもの

「どうせ言っても、聞いてもらえない。」

そんなふうに思うことが、
昔からよくありました。


気づけば、
母に何かをお願いすることより、
「いいよ」が先に出るようになっていました。


子どもの頃、
勇気を出して、
「今日は、こっちに行きたい」と言ったことがありました。

でも、その願いは、
「あとでね」
「今日は無理」
そんな言葉と一緒に、
いつの間にか消えていきました。


何度も繰り返すうちに、
私は願いを言わなくなりました。

言わなければ、傷つかない。

そうやって、自分を守ってきたのでしょう。


でも、その奥には、
ずっと置き去りにした気持ちがありました。

「私の望みも、聞いてほしかった。」

最近になって、
その小さな声が、やっと聞こえるようになりました。


聞いてもらえなかった悲しみ。

わかってもらえなかった寂しさ。

そして、その下に静かに積もっていた怒り。


私はずっと、
怒ってはいけないと思っていました。

だから、
怒りがあることにも、
気づかないようにしていたのかもしれません。

最近になって、
ようやく、
「私、怒っていたんだ」
と、その感覚に気づける瞬間が増えてきました。


あの怒りは、
何を伝えたかったのだろう。

そのことも、
これから少しずつ、
見つめていきたいと思っています。


だから今は、
その怒りを、
急いで消そうとは思わなくなりました。

まだ少し怖いけれど、
その奥にある声を、
最後まで聞いてみたい。

そんなふうに思える日が、少しずつ増えています。


「言えなかった願いも、あなたの大切な心の声。」

あなたにも、
本当は聞いてほしかった願いが、
言葉にならないまま、
心の奥にしまわれていることはありますか。



🌿最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

この連載では、
母との関係から始まった心の旅を、
少しずつ綴っています。

もしかしたら、
あなたの心にも重なる景色があるかもしれません。

これからも、一緒にゆっくり歩いていけたら嬉しいです。

そして、もし誰かと一緒に心を整理したくなった日には、
その続きを、安心して話しに来てください。

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