ずいぶん昔のことなので記憶は曖昧なのですが、ある日テレビで金子みすゞさんの特集を見ました。
「みんなちがって、みんないい」で知られる彼女の詩の世界に触れながら、こんなエピソードが紹介されていたのです。
お祖母様から「言葉は歌うように話しなさい」と言われた
当時はただ「きれいな言葉だな」という位の印象でしたが、この言葉がなぜか私の心に深く残りました。
それ以降、度々この「歌うように話す」という言葉が、ふと頭に浮かんでくるようになったのです。
声のトーンが少し上がるだけで、話す空気がふわっと明るくなります。
落ち込んだ気分で歌を歌うことって、あまりありませんよね。
だからこそ、歌うように話すことで、自然と前向きな気持ちが引き出されるのかもしれません。
そして不思議なことに、言葉の内容以上に「気持ち」や「思い」が伝わるようになるのです。
言葉が、ただの音ではなく、心の温度を運ぶものになるような。
自分で言うのも恥ずかしいのですが、「いつも優しいですよね」「どうしてそんなに穏やかでいられるんですか」なんてよく言われるのです。私としては伝えるべきことは伝えますし、専門職として相手が落ち込むようなことをお伝えしなくてはいけない場面も多くあります。それでも周囲の方にこうした印象を持って頂けるのは「歌うように話す」お陰なのだと感じています。(まさにメラビアンの法則ですよね)
この言葉が、いつどこで聞いたものだったのかはもう定かではありません。
けれど今、対人援助の仕事をしている私にとって、かけがえのないものとなっています。
たとえば――
- 朝、気分が乗らないとき
- 少し気難しい方と話すとき
- 嫌なことを伝えなくてはいけないとき
もし今、誰かとのコミュニケーションに悩んでいたり、ちょっと気持ちが沈んでいるなら、ぜひ試してみてください。
「歌うように話す」ことで、きっと何かが変わるはず。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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