気づけばまた、同じことを考えていませんか?
前回「現実は自分の内側の投影」、
「ネガティブな感情は手放すためのサイン」というお話をしてきました。
「なるほど、仕組みは分かった!」
そう思っても、私たちの日常には、ある厄介なものが立ちはだかります。
それは、頭の中で止まらない「おしゃべり(思考)」です。
ふとした瞬間に、
「あの時、ああ言えばよかったかな…(過去の後悔)」
「明日、失敗したらどうしよう…(未来の不安)」
「あの人は私のことどう思ってるんだろう…(他者への意識)」
気づけば同じようなネガティブな考えが、壊れたレコードのように頭の中でぐるぐると回っている。そして、その思考がまたネガティブな感情を引き連れてくる……。 そんな「思考のループ」に疲れていませんか?
今回は、この厄介な「脳内おしゃべり」から自由になるための、ちょっとした魔法をお伝えします。
衝撃の事実:「思考」は、あなた自身ではありません
私たちは普段、「私が考えている」と思っています。
ですが、心の世界の視点では、少し違う捉え方をします。
「思考とは、脳が勝手に流している『自動音声』のようなもの」
思考は、あなた自身(本体)ではありません。
例えるなら、あなたは道路脇に立っている「観察者」で、
思考は目の前をビュンビュン通り過ぎていく「車」のようなものです。
本来なら「あ、赤い車(怒りの思考)が通ったな」「次は青い車(不安の思考)だな」と見送ればいいだけなのですが、私たちは無意識のうちに、その車に飛び乗ってしまうのです。
「なんであの車は赤いんだ!」「どこに行く気だ!」と、車(思考)と一体化してしまうから、感情が揺さぶられ、目的地(ネガティブな結末)まで連れて行かれて疲弊してしまうのです。
思考を「止めよう」とすると、逆効果
「じゃあ、考えるのをやめよう!」と頑張ってみても、うまくいきません。 「ピンクの象を想像しないでください」と言われると、ピンクの象が頭から離れなくなるのと同じで、思考は「止めよう」「追い払おう」とすればするほど、勢いを増す性質があるからです。
では、どうすればいいのでしょうか?
答えはシンプルです。 「ただ、気づく」こと。
思考の車に飛び乗っている自分に気づいたら、ハッとして、道路脇の「観察者」の視点に戻るのです。
魔法の言葉:「あ、今わたし、考えてるな」
ぐるぐる思考が始まったら、心の中でこうつぶやいてみてください。
「あ、今わたし、〇〇について考えてるな」
ポイントは、他人事のように実況中継することです。
「不安になっちゃダメだ」ではなく、「おーおー、不安がってるなー」と、一歩引いて眺めます。
思考と自分を切り離し、「観察」の視点に戻れた瞬間、思考のエネルギーはシュンと弱まります。
思考は、あなたが一体化してエネルギーを注がない限り、走り続けることができないからです。
そして、思考から離れたら、意識を「今、ここ」に戻します。
思考の多くは「過去」か「未来」にしか存在できません。
「今この瞬間」に、ぐるぐる思考は存在できないのです。
まとめ・実践
頭の中がうるさいのは、あなたがダメな人間だからではありません。脳の自動音声機能がちょっと過剰に働いているだけです。
「思考=自分」という思い込みを外すだけで、頭の中は驚くほど静かになります。
【今日のプチ・レッスン】
今日、何かの拍子にネガティブな考え事が始まったら、それを止めるための魔法の合言葉を使ってみましょう。
思考がループし始めたら、心の中で強く「ストップ!」と言います。
そして、意識を「今、目の前にあるもの」に向けます。(例:コーヒーの香り、足の裏の感覚、聞こえてくる鳥の声)
思考の世界(妄想)から、五感の世界(現実)へ戻ってくる練習です。
最初はすぐにまた思考が始まるかもしれませんが、気づくたびに何度でも「今」に戻ってきてください。
次回は、ここまで準備してきた「観察する視点」を使って、いよいよ具体的な「ネガティブな感情の手放し方(ワーク)」をご紹介します。
それでは、頭の中を少し静かにして、心地よい「今」をお過ごしください。
最後までお読みくださりありがとうございます😊