「食べることは、心を育てること」

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コラム
今、落ち着いて現職の頃を振り返ると、多くの出会いがあったなと当時を振り返ることがよくあります。

私が出会った生徒たちの中で、
気力がなく、どこかぼんやりしている子。
些細なことでイライラしてしまう子。
どの学校にもいたように思います。

そういう子どもたちには、ある共通点がありました。
それは――
朝ごはんを食べていないということです。
しかも、「たまたまその日だけ」ではありません。
朝食を食べないことが、もう習慣になっている子が少なくありませんでした。

40年前と比べて、最近はその割合が確実に増えている。
それが、長く学校現場にいた私の実感です。
理由はいろいろあります。
朝は時間がない。
食欲がわかない。
でも、それだけではありません。
「家に何もない」
「用意してくれる人がいない」
そんな背景を抱えた子どもたちも、増えてきています。

私は家庭科を担当していたので、
食生活の学習に入る前に、必ずアンケートを取っていました。
「今朝、朝ごはんを食べてきましたか?」
今まで、全員が食べてきたクラスは一度もありませんでした。
・菓子パンとコーヒーだけ
・ジュースだけ
そんな朝食に、すっかり慣れてしまっている子もいます。

以前、こんな子がいました。
朝は食べない。
昼は菓子パンと牛乳。
夜はカップ麺。
顔色は悪く、だんだん登校する日も減っていきました。

子どもたちには、
五大栄養素――
「炭水化物」「たんぱく質」「脂質」「ビタミン」「無機質」を
バランスよく摂ることの大切さを、
何度も、何度も伝えてきました。

でも、
子どもが一人で食生活を整えるのは、とても難しい。
それもまた、現実でした。
家庭には、さまざまな事情があります。
金銭的にも、時間的にも、
本当に余裕がなくなってきている親御さんは増えています。
責められる話ではありません。

それでも――
バランスの取れた食生活ができている子と、
偏りのある食生活を送っている子では、
テストの成績に7点ほどの差が出る、というデータもあります。

考えてみれば、当たり前のことですよね。
私たちの体は、すべて食べ物からできています。
体を動かすエネルギーも、
体温を保つ力も、
心を安定させる力も――
すべて、栄養から生まれています。

完璧じゃなくていい。
毎日きちんと作れなくてもいい。
それでも、
何とか工夫して、子どもたちが「生きる力」をつくれる食生活を、
一緒に考えていけたら。
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