保育に正解はない

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「保育に正解はない」という考え方


 新人保育士の皆さん。迷うのは成長のサイン!!子どもとの関わり方のヒントになればと思います。

保育に「正解」がない理由


 保育士として働き始めると、「これで合っているのかな?」と迷う場面が多くあります。実際私もその一人でした。その理由は、保育に絶対の正解がないから、迷いが生じるのです。

 子どもは一人ひとり発達のスピードも興味も性格も異なり、「この子に合う関わり方」が必ずしも「別の子にも合う」とは限りません。そもそも「合っているかどうかさえ、分かりづらい」が正しいかもしれません。

 例えば、同じ3歳でも、元気いっぱいで走り回る子もいれば、静かに絵本を読むのが好きな子もいます。歌うのが好きな子がいれば、その友達を見ているのが好きな子もいます。私たち大人も同じですよね。アウトドア派とインドア派という対象があるほどに、一人一人違います。

 子どもの、「あそぶ」という同じ場面にいても、必要としている関わり方は全く違うのです。


遊びに参加することの大切さ


 保育士の役割は、ただ安全を守るだけではありません。
子どもと同じ目線で、一緒に遊びの世界に飛び込むことが大切です。

 私が新人だった頃、鬼ごっこをしていたA君から「先生モヤロウ!」と誘われました。思い切って全力で走ると、子どもたちは大喜び。繰り返し、一緒に汗をかき「先生、早イ!モウ一回!」と何度も誘ってくれ、その日のうちにその子との距離感は一気に縮まりました。この経験から、遊びに参加することでしか得られない信頼やつながりがあると実感しました。


見守ることも立派な関わり


 一方で、全員と同じように遊びに入ることが正解ではありません。
ある日、砂場で一人黙々と山を作っているBちゃんがいました。声をかけても「イイ」と首を横に振り、また作業に戻ります。そのときはあえて近くに座って見守り、必要なときだけ「すごいね」と短く言葉を添えました。すると、Bちゃんは完成した山を誇らしげに見せてくれました。
見守ることで子どもの集中や安心感を守る、これもまた大切な関わり方です。

 鬼ごっこをしていたA君と、砂場にいたBちゃんに私はどちらも「関わった」わけですが、同じ関わりではありません。A君に対してとった「一緒に入り込んで遊ぶ」という対応と、Bちゃんに対してとった「そばにいて、最小限の関わりをもつ」という対応。全く別物です。これが、いわゆる「正解がない」状態です。


迷うことは悪いことではない


 正解がないがゆえに、保育士の多くが、「もっと上手く関われる方法があるのでは?」「どうしたらうまく関われるだろう」と悩みます。ですが、自分が出来ないなんて責めないで下さい。その迷いは、あなたが保育士として成長している証拠です。試してみて、失敗して、また考える――その繰り返しの中で、自分らしい保育が形になっていきます。

 はじめは誰でも初心者です。失敗も当たり前。上手くいかないのも当たり前です。というか、上手くいくことなんか、やってもつまらないだけとさえ自分は思います。きっと今、あなたの園で素敵な保育をしている諸先輩方も、昔は新人。一度二度ならず、何度も失敗をして今に至っているのです。

「保育に正解はない」というのは、決して投げやりな意味ではありません。一人ひとり違う子どもたちに向き合い、その時々でベストな関わりを探す――そのプロセスこそが保育士の仕事の醍醐味です。

 新人のうちは迷って当然。


 大事なのは、一緒に遊び、一緒に感動し、一緒に発見を楽しむ姿勢です。
そうして積み重ねた経験が、あなたにしかできない保育を作っていきます。
 そして何より、いつまでも「この子にはどうしたらいいの?」「こんな保育してみようかな」と、ずっと思い続けること。つまり「学ぶ姿勢」を持ち続けることが最も大切だと考えます。

 沢山迷って、沢山悩んだ数年後、あなたの保育は輝きを増し、「自分の保育の形」を作り上げることでしょう。そんな保育士さんが増えてほしいと願うばかりです。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
 少しでも皆様の力になれたらと思います。

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