1. 述語・動詞とは?
まず押さえておきたいのは、「動詞」や「述語」とは何か、ということです。
一般的に「動詞は動きを表す言葉」と説明されることが多いですよね。例えば「走る」「食べる」「見る」などはわかりやすく“動き”を表しています。
でも、それだけで理解してしまうと
「英語でのbe動詞とは?」
「動きじゃない動詞は何で動詞なの?」
「状態動詞はなんなの?」
という疑問にぶつかります。
実は、動詞とは 「動きを表す言葉」ではなく、「文に”動きをもたらす言葉”」 なのをご存知でしたか?
「文に動きをもたらす」とは一体どういうことなのか。これから見ていきましょう。
そして「述語」意外とよくいるのが、
「述語=動詞」と勘違いしてしまっている方。
全く別物なので、お気をつけください。
2. 「文に動きをもたらす」とはどういうこと?
例を挙げてみましょう。
- 「花」
→ これだけではただの名詞。まだ「何を伝えたいのか」分かりません。
そこに動詞を入れると……
- 「花”を嗅ぐ”」
- 「花”をあげる”」
- 「花”がある”」
同じ「花」でも、つける動詞によって文の意味が全く変わります。
つまり動詞は、名詞をただの言葉から「文章」に変えるスイッチなんです。
そのスイッチはたくさん種類があり、つけるスイッチによって意味(伝えたいこと)が変わってくる。
だから「動詞=動きを表す言葉」と理解してしまうと、英語でいうところのbe動詞のように「動きを表していないように見える動詞」がなぜ存在するのか分からなくなるんですね。
なので、これからは「動詞=スイッチ」というイメージで見てみてください。
3. be動詞とは?一般動詞とは?
英語の動詞には大きく分けて2種類あります。
- 動作動詞:run, eat, see など、具体的な動作や状態を表す
- 状態動詞:be動詞(am, is, are), have, becomeなど、存在やイコール関係を表す
「be動詞って動きがないのに、なぜ“動詞”なの?」と思ったことはありませんか?
もうお分かりですね。
理由はシンプルで、be動詞も文に動きを与える役割を果たすからです。
例えば「花」という名詞に対して、
- 「花がある」 (There is a flower.)
[日本語なら”~がある”というスイッチ/英語なら”is”というスイッチ]
これだけで立派な文章が成立します。動詞があるからこそ、「花」という存在が読者や聞き手に伝わるわけです。
4. 動詞がないと文章にならない理由
「動詞がないと文章にならない」と言われます。
これは「動詞がないと文が動かない」=「意味が生まれない」ということです。
- 「花」 → 聞き手は「花がどうしたの?」としか思えない
- 「花が咲いた」 → 動詞(スイッチ)「咲いた」が入ることで意味が成立
この違いが、動詞の本当の力です。
「動詞=スイッチ」で、「スイッチ=意味」つまり、「動詞=意味」となります。
5. 英語の“Verb”の語源から見えること
動詞は英語で Verb と言いますが、この語源はラテン語の “Verbum”。
専門的なことになりますが、もし”動詞”が「動きを表す言葉」なら、”mov”が単語についてもおかしくないはずです。
“move”や “movie”のように動きのある単語につくのが、この”mov”だからです。
ではVerb,Verbumは一体何なのか。
もともと「言葉」という意味で使われていました。
- Proverb(ことわざ)
- Verbal(口語の、言葉の)
どれも「verb(言葉)」が入っています。
つまり、英語においては 「Verb(動詞)が文の中心」 だということがよく分かります。
動詞単体で「言葉」になるわけですから。
6.日本語の中心は「述語」
日本語はどうでしょうか。
よく日本語に必要なのは「主語と述語だ」と言われますが、あくまで必要なのは「述語」であって、実は「主語」ではないのです。
もし本当に「主語が必要」なのであれば、我々の会話に主語が消えることはないだろうし、
「パンが好きです。」と「私はパンが好きです。」この2つの文章、微妙にニュアンスが違うのが分かりますか?
「〜は」をつけると、
「あなたや他の人は知らないけれど、私について言えば…」
のニュアンスが加えられるのです。
つまり、「〜は」は「〜はの役割」があり、「〜は」を言うと別のニュアンスが相手に伝わってしまう。ということは、「必ず主語入れてね」というわけではないはずなんです。
そしてそもそも!!
「〜は」も「〜が」も「主語ではない」というのを知っていますか?
これについてもまた別の記事で…
7. まとめ:動詞は「動きを表す」のではなく「文を動かす」
英語はただの言葉じゃない。
「世界の見方」がそこにある。
そして、あなたが何気なく使っている日本語もまた、
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