「上司に何を言っても変わらない。そう気づいたとき、私がすすめること」
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何度伝えても、変わらない。
「また同じことを言ってしまった」
「どうせわかってもらえない」
そう思いながらも、明日もまた同じ職場に行く。
それだけで、十分すぎるくらい消耗しています。
精神科の現場で20年以上働いてきた私が、正直に言います。
上司は、変わりません。
少なくとも、あなたの言葉や努力で変えようとするのは、ほぼ無理です。
でも、だからといって「我慢し続けるしかない」わけでもない。
私がすすめることは、ひとつだけです。
「変えようとする」のをやめて、「自分を守ること」に全部使う。
それがどういうことか、今日は少し話させてください。
なぜ上司を変えようとすると消耗するのか
「もっとうまく伝えれば」
「タイミングが悪かっただけかも」
そう思って、言い方を変えたり、機嫌のいい時を狙ったり。
でもその努力、全部自分のエネルギーを使っています。
相手を変えようとする行為は、コントロールできないものをコントロールしようとすること。
終わりがないんです。
精神科の現場でも、同じことが起きます。
「どうすればこの人に伝わるだろう」と考え続けるスタッフほど、早く疲弊していく。
それは能力の問題じゃない。
向かう方向が、間違っているだけなんです。
精神科現場で見てきた「限界を超えた人」の共通点
20年以上、精神科の病棟や訪問看護で働いてきました。
患者さんだけでなく、スタッフが限界を超えていく場面も、何度も見てきました。
壊れていく人には、ある共通点があります。
「自分さえ我慢すれば」と思い続けていること。
怒られても、無視されても、理不尽なことを言われても。
「私が悪いのかも」「もう少し頑張れば」
そうやって自分の感覚を後回しにし続けた結果、ある日突然、動けなくなる。
体が先に、限界を教えてくれるんです。
朝、起き上がれない。
職場の近くまで来ると、涙が出る。
休日も、仕事のことが頭から離れない。
これは弱さじゃない。
限界まで頑張ってきた証拠です。
自分を守るために今日からできる1つのこと
難しいことは言いません。
今日からできる、たった1つのことです。
「上司のことを考える時間」に気づいたら、その場でやめる。
帰り道、ご飯を食べながら、寝る前。
「あの一言はどういう意味だったんだろう」
「明日また何か言われたらどうしよう」
その思考に気づいた瞬間、心の中で「ストップ」と言う。
それだけでいいです。
完璧にできなくていい。
気づいた回数だけ、自分を守れています。
それでも、一人で抱えるには重すぎることがあります。
「誰かに話したいけど、職場のことだから周りには言えない」
「家族に心配かけたくない」
「うまく話せる自信がない」
そういう方のために、私はここにいます。
うまく話せなくていい。
整理できていなくていい。
ただ、話してみてください。
それだけで、少し楽になることがあります。