今日は、私が相談者さんに必ずといっていいほど最初に聞くことと、その背景にある思いをお伝えしたいと思います。
20年前、私が先輩に言われた言葉
精神科に異動したばかりの頃、私はとにかく「解決しなければ」と焦っていました。
患者さんが「死にたい」とおっしゃると、何とかその気持ちをなくそうとして、言葉を重ねてしまう。「でも生きていれば」「つらいのは今だけ」——今思えば、的外れな言葉を並べていたと思います。
そんな私に、ベテランの先輩がこう言ったんです。
「答えを出そうとしなくていい。まずその人が今どこにいるか、一緒に確かめるだけでいいのよ」
この言葉が、私の看護師としての原点になりました。
「解決すること」より「今どこにいるかを一緒に確かめること」。それが、寄り添うということだと気づいたんです。
だから私は、まずこれを聞きます
職場の人間関係で悩んでいる方が相談に来てくださった時、私がまず必ず聞くのはこれです。
「その人のことを、職場の外でも考えてしまっていますか?」
「どのくらいつらいか」を測るためではありません。「あなたの心が今、どこにいるか」を知るためです。
職場を出ても頭からその人が離れない状態は、心がまだ「戦闘モード」のままであることを示しています。体は家にいても、心はまだ職場に置き去りにされている。その状態がわかると、次に何を一緒に考えればいいかが見えてくるんです。
「答え」を出す前に、「今の状態」を言葉にする
多くの方が、相談の場で初めて「あ、私って職場を出てからも考えてたんだ」と気づかれます。
それほど、自分の状態を客観的に見る余裕がなくなっているということでもあります。
私のセッションでは、アドバイスや答えを急ぎません。まず「今、どんな状態にいるか」を一緒に言葉にしていくことから始めます。それだけで、ふっと肩の力が抜けたと言ってくださる方がとても多いんです。
精神科の現場で学んだのは、「話すことで整理される」ということです。解決しなくても、答えが出なくても、誰かに聞いてもらえるだけで心は少し軽くなる。その場を作ることが、私の役割だと思っています。
電話とチャット、2つの形で話を聞きます
こちらでは2種類の相談方法をご用意しています。その日の気持ちや状況に合わせて、選んでいただけます。
電話相談
声で話したい方に。気持ちをそのまま言葉にできます。「うまく文章にできない」という方にもおすすめです。
チャット相談
声に出すのが難しい方に。自分のペースで、思ったことをそのまま文字にするだけで大丈夫です。
どちらも「うまく話せなくて大丈夫です」「整理できていなくても大丈夫です」というスタンスで聞いています。話しながら整理されていくので、準備しなくても来てください。
職場の人間関係がつらくて、でも「これくらいで相談していいのか」と思って一人で抱えている方。
誰かに話したいけれど、家族や友人には心配をかけたくない、という方。
答えやアドバイスじゃなくて、ただ「うん、うん」と聞いてほしい、という方。
そういった方のために、私はここにいます。精神科の現場でやってきた「聞くこと」を、ここでも続けていきたいと思っています。