#19 インスタのキャプション、個人店は何を書く?最初の1行と、書く順番

#19 インスタのキャプション、個人店は何を書く?最初の1行と、書く順番

記事
ビジネス・マーケティング
写真は撮れた。でも、文章の欄で手が止まる。個人店のインスタで、キャプションの書き方に迷って、投稿を後回しにしてしまう。そんな日はありませんか。

止まるのは、文章が苦手だからではありません。何を、どの順番で書くかが決まっていないので、毎回ゼロから考えることになっているだけです。

この記事で分かることは、3つです。

・キャプションに書くことと、書かなくていいこと 
・最初の1行の作り方 
・迷わず書ける「3段」の順番と、業種別の例文

順番が決まれば、文章は「考えるもの」から「埋めるもの」に変わります。まずは、なぜ手が止まるのかから見ていきます。

【写真は撮れたのに、文章で手が止まる理由】

写真を選ぶところまでは進む。ところが文章の欄を開いたとたん、何から書けばいいのか分からなくなる。そんなとき、「自分は文章が苦手だから」と考えてしまいがちです。

でも、原因は別のところにあることが多いです。

手が止まるのは、白紙の前で3つのことを同時に決めようとしているからです。

・何を書くか 
・どの順番で書くか 
・どこまで書くか

たとえば、あなたがカフェで新しい焼き菓子の写真を撮ったとします。味の説明から入るのか、値段を書くのか、営業時間まで入れるのか。決まっていないと、書いては消すことになります。

ネイルサロンなら、デザインの説明をどこまで細かく書くか。パーソナルジムなら、トレーニングの中身をどこまで説明するか。業種が変わっても、迷う場所は同じです。

そして、迷った末に出てくるのが「本日も元気に営業中です」のような、どのお店でも書ける一文です。悪い文章ではありません。ただ、初めてその投稿を見た人には、行くかどうかを決める材料が残りません。

ここで必要なのは、うまい文章ではなく、読んだ人が迷わない文章です。言い回しを磨くより先に、書く項目をそろえる。そのほうが、初めての人の役に立ちます。

お店の黒板やメニュー表を書くときは、ここまで迷わないはずです。品名、値段、ひと言。書く項目が決まっているからです。

キャプションも同じです。項目と順番を先に決めてしまえば、あとは写真に合わせて埋めるだけになります。そのために、まずキャプションが何のためにあるのかを整理します。

【キャプションの役割は「写真で分からないこと」を足すこと】

インスタは写真が主役です。初めての人の目を止めるのは写真で、文章ではありません。では、キャプション(写真に添える文章)は何をするのか。

役割は1つ。写真だけでは分からないことを足すことです。

写真を見て「気になる」と思った人は、次に、自分が行けるかどうかを確かめようとします。

・いくらなのか 
・いつまであるのか、いつ行けばいいのか 
・予約はいるのか 
・ひとりでも、初めてでも大丈夫か 
・なぜ、このお店はこうしているのか

どれも、写真には写りません。写真が「気になる」をつくり、キャプションが「行ってみたい」「行けそうだ」に変える。この分担で考えると、書くことがはっきりします。

反対に、写真を見れば分かることは、書かなくてかまいません。「きれいに焼けました」「かわいく仕上がりました」は、写真がすでに伝えています。

同じネイルの写真でも、「新作デザインです。かわいく仕上がりました」と書くのと、「仕事で派手にできない方へ。伸びても境目が目立ちにくい1色塗りです。約60分」と書くのとでは、読んだ人が受け取るものが変わります。前者は写真の説明で、後者は行くかどうかを決める材料です。

もう1つ知っておきたいのが、見え方です。フィード(投稿が流れてくる画面)では、キャプションは最初の1〜2行ほどしか表示されません。続きは「続きを読む」を押した人にだけ見えます。

つまり、全文を読んでくれる人ばかりではありません。大事なのは、上手に長く書くことより、最初の1行で「これは自分に関係がある」と分かってもらうことです。次は、その1行目の作り方を見ていきます。

【最初の1行に書くのは「誰の、どんなときの話か」】

最初の1行の仕事は、読む人に「自分のことだ」と気づいてもらうことです。そのために書くのは、誰の、どんなときの話か。

業種ごとに例を挙げます。

・カフェ:「ひとりで本を読みたい午後に。」 
・ネイルサロン:「仕事で派手にできない方へ。」 
・パーソナルジム:「運動が久しぶりで、ついていけるか不安な方へ。」

どれも、お店の説明ではなく、お客さまの状況から始めています。写真に写っているものの名前(商品名やメニュー名)は、2行目からで十分です。

1行目の材料は、すでにあなたのお店の中にあります。初めてのお客さまからよく聞かれること、予約のときに確認されることを思い出してみてください。

「ひとりでも大丈夫ですか」「爪が短くてもできますか」「運動の経験がなくても通えますか」。その質問に先に答える形にすると、そのまま1行目になります。

【避けたい1行目】

・「こんにちは、〇〇です」などのあいさつ 
・天気や季節の話だけ 
・「お知らせです」「新メニューです」だけ

これらが悪いわけではありません。ただ、1行目に置くと、初めての人には自分に関係があるかどうかが分かりません。あいさつを入れたいなら、文の最後に回せば、お店の雰囲気は残ります。

もう1つ気をつけたいのは、強い言葉で引きつけようとしないことです。「知らないと損」「絶対おすすめ」のような1行目は、目は止まっても、個人店の落ち着いた雰囲気とずれてしまいます。

静かでも、相手がはっきりしている1行のほうが、来てほしい人に届きやすくなります。1行目が決まれば、残りは順番どおりに足していくだけです。

【書く順番は3段。・最初の1行・お店からのひと言・来るときの情報】

キャプション全体は、3つの段で組み立てます。

・1段目 最初の1行:誰の、どんなときの話か 
・2段目 お店からのひと言:なぜそうしているか、何にこだわっているか 
・3段目 来るときの情報:値段、期間、予約の方法など

2段目には、写真に写っているものの「理由」を書きます。なぜこの豆を選んだのか、なぜこの長さをすすめるのか。理由が1つ入ると、どのお店でも書ける文章ではなくなります。長く書く必要はなく、1〜2文で十分です。

3段目は、読んだ人が次に動くための情報です。全部を書くのではなく、その投稿に関係するものだけを選びます。新メニューなら値段と提供期間、施術の紹介なら所要時間と予約の方法、という具合です。

業種別の例文
カフェ(新しい焼き菓子の写真)

「ひとりで本を読みたい午後に。

甘さを控えたレモンのパウンドケーキを焼いています。コーヒーの味を邪魔しないよう、アイシングは薄めにしました。

1切れ450円。今月いっぱいの予定です。」

ネイルサロン(シンプルなデザインの写真)

「仕事で派手にできない方へ。

肌の色に近いベージュ1色で、伸びてきても境目が目立ちにくい塗り方にしています。

所要時間は約60分。ご予約はプロフィールのリンクからどうぞ。」

パーソナルジム(セッション前の器具の写真)

「運動が久しぶりで、ついていけるか不安な方へ。

初回は器具を使う前に、いまの体の動きを一緒に確認します。きつい運動から始めることはありません。

初回体験は60分。動きやすい服だけお持ちください。」

どれも100字前後です。3段がそろっていれば、短くても「誰に向けた、どんなお店か」が伝わります。

何を投稿するかという「投稿の型」については、#11で書きました。今回の3段は、その1本1本の文章を書くときの順番です。組み合わせると、ネタも文章も、毎回ゼロから考えなくて済むようになります。


【長さは「3段が入る分」で足りる。書かなくていいこと】

キャプションは、長く書くほどいいというものではありません。3段が入っていれば、100〜150字ほどで足ります。伝えたいことが多い投稿は長くなってかまいませんが、長さを目標にする必要はありません。

書かなくていいものを先に決めておくと、楽になります。

・毎回のあいさつと締めの言葉 
・営業時間、定休日、住所の全文 
・写真を見れば分かる説明 
・絵文字の並び 
・たくさんのハッシュタグ

営業時間や住所は、プロフィールとハイライト(プロフィールに固定しておけるストーリーズのまとめ)に置いておけば、毎回書かなくても見てもらえます。キャプションに書くのは、「今週だけ17時まで」のように、いつもと違うときだけで十分です。

絵文字は、使うなら1〜2個。文の区切りごとに入れると、初めての人には読みにくくなることがあります。ハッシュタグも、数を増やすより、お店の中身に合ったものを少しだけにします。

読みやすさのために、段と段のあいだは1行あけてください。スマホの画面では、文章が何行も続くと、ひとかたまりに見えます。段ごとに空白が入るだけで、同じ内容でも読み通しやすくなります。

「これだけでいいのか」と不安になるかもしれません。でも、初めての人が知りたいのは、行くかどうかを決める材料です。足りない情報は、プロフィールとハイライトが受け持ちます。




【投稿する前に30秒。初めての人の目で読み返す】

書き終えたら、投稿する前に30秒だけ読み返します。見るのは3点です。

・最初の1行だけで、誰に向けた話か分かるか 
・お店の中だけで通じる言葉を使っていないか 
・読んだ人が、次に何をすればいいか分かるか

いちばん見落としやすいのは、2つ目です。メニューの略称、施術の名前、コースの呼び方。毎日使っている言葉ほど、初めての人には通じません。

たとえば、カフェの「本日のシングル」は「1種類の豆だけで淹れる、今日のコーヒー」。ネイルサロンの「ワンカラー」は「1色塗り」。パーソナルジムの「体験60」は「60分の初回体験」。言い換えるか、ひと言説明を足すだけで、初めての人が置いていかれません。

3つ目は、3段目が入っているかの確認です。「ご予約はプロフィールのリンクから」「予約なしでどうぞ」のひと言があるかどうかで、読んだあとの動きやすさが変わります。

書く作業を週に1回まとめている場合は、書いた直後ではなく、少し時間をおいてから読み返すと、気づけることが増えます。まとめて書く方法は、#18に書きました。

ただ、お店の中の言葉かどうかは、自分ではなかなか気づけません。毎日その言葉で仕事をしているからです。

家族や、お店に来たことのない友人に読んでもらい、「分からない言葉はあった?」と聞いてみるのも1つの方法です。外の目が入ると、直すところがはっきりします。

文章には、お店の言葉が入ります。だから、書くのはお店をいちばん知っているあなた。外の目は、読み返すときに借りる。この分け方が、個人店には合っていると私は考えています。


【まとめ:次の1本でやること】

キャプションで手が止まるのは、文章が苦手だからではなく、順番が決まっていないからでした。

・役割:写真で分からないことを足す 
・最初の1行:誰の、どんなときの話か 
・順番:最初の1行 → お店からのひと言 → 来るときの情報 
・読み返し:初めての人の目で30秒

次の1本でやることは、3つです。

・初めてのお客さまによく聞かれることを、3つ書き出す 
・そのうち1つを、最初の1行にする 
・投稿する前に、お店の中だけの言葉がないか読み返す

キャプションも、初めての人の目線で一緒に見ます
順番が決まっても、「この1行目で伝わっているのか」「この言葉は通じているのか」は、お店の中にいると判断しにくいところです。

ココナラでは、あなたのお店のインスタを、初めてのお客さまの目線で見る診断を出しています。プロフィール、投稿、予約までの流れを見て、どこから直すとよいかを整理してお伝えします。

インスタ運用を自分で続けたい方にも、どこまで自分でやるかを決めたい方にも、判断の材料として使っていただけます。

→ カフェ・サロンのインスタを予約者目線で診断します

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す