こんにちは、せいおです。
突然ですが、こんな経験はありませんか?
自己啓発本を読んだ夜は「よし、明日から変わるぞ!」と最初はめちゃくちゃ燃えているのに、翌朝にはその熱がきれいさっぱり冷めている。YouTubeで「成功者の習慣」みたいな動画を見終わった直後は最高にやる気に満ちているのに、結局何もしないまま次の動画に手が伸びる。
「自分って本当に意志が弱いな……」と自己嫌悪に入ったことがある人、かなり多いんじゃないかと思います。
でも、これ。根性の問題じゃないんです。
脳が「もうやった気」になってしまう、という厄介なバグ
人間が何かへの「やる気」を感じるとき、脳内ではドーパミンという物質が分泌されています。達成感や快感のもとになる、いわゆる「報酬ホルモン」ですね。
ここに、ちょっと厄介な仕様があります。
脳は、「目標を達成した瞬間」だけでなく、「目標を鮮明にイメージした瞬間」にも、ドーパミンを先に使ってしまうのです。
つまり、自己啓発本を読んで「理想の自分」を頭の中で強くイメージした時点で、脳はそれを「達成した体験」として処理してしまう。行動する前に、燃料を使い切ってしまっているんですね。
例えるなら「旅行の計画を立てて、ホテルや観光スポットを調べているうちに、なぜかもう旅行した気分になって満足してしまう」あの現象とほぼ同じ構造です。
そもそも「省エネ」こそが脳の正常運転
もう一個、脳の話をすると、人間の脳はもともと**「エネルギーを使わないこと」を最優先**にするよう設計されています。
人類が狩猟採集をしていた時代、体力やカロリーは命綱でした。なので脳は「使わなくていいエネルギーは使わない」という省エネモードを、進化の過程でしっかり搭載してきたわけです。
現代に生きる私たちの脳にも、この設定はそのまま残っています。
だから「やらなくてもとりあえず死なない新しい行動」に対して、脳はブレーキをかけてくる。これは怠け者だからではなく、脳が正常に仕事をしている証拠です。「三日坊主はダメ人間だから」ではなく、「三日坊主は脳の初期設定通りの動作だから」なんですね。
じゃあ、どうすればいいの? ── 私の体験談
ここまで聞くと「じゃあ人間って永遠に変われないじゃん」と思いたくなりますが、そうでもないです。
ポイントは、モチベーションを起点にしようとしないことです。
「やる気が出たら行動する」という順番を信じている限り、脳の省エネ設計に負け続けます。逆に言うと「やる気が出る前に、先に小さく動いてしまう」方が、脳に対してずっと有効です。
これ、実は私自身も最近体験しました。
1ヶ月ほど前から、仕事がある日は「家に帰って晩御飯を食べる前に、体重測定とプランクを1分30秒やる」というのを続けています。効果があるかどうかは正直まだわからないのですが、それでも習慣としてまぁまぁ続いています🫠
なぜ続いているかといえば、「やる気が出たからやった」わけじゃないんですよね。ただ「帰宅したらだるくなる前にやる」と決めただけ。帰ってくるという毎日のできごとが引き金になって、気づいたら体が動いている、という状態になっています。
行動科学の言葉を借りると「〇〇したら△△をする」という形で行動を日常の流れに紐づける方法で、やる気や意志の力にまったく頼らなくていいのが強みです。「5分だけやる」「まず机に座る」といったよく聞くアドバイスも、精神論ではなくこれと同じ考え方だったりします。
脳は「すでに始まっている作業」に対しては、途中でやめる方がむしろ気持ち悪くなる性質があるので、とにかくエンジンさえかかってしまえば、あとは転がっていくことが多い。
最後に
「意志が弱いな」「自分はダメだな」という自己嫌悪、私も昔はよくやっていました。でも正直、それって自分を責める方向にエネルギーを使っているだけで、何も解決しないんですよね。
やる気が続かない理由が「脳の設計によるもの」だと分かれば、責める相手が自分じゃなくなります。「仕組みの問題なら、仕組みで対処すればいい」という視点に切り替えられる。
自分を変えたいと思っている人ほど、まず自分を責めるのをやめてみると、案外すんなり動き出せたりするものですよ。
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