芥川賞・直木賞 該当作なし

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 こんにちは、効率オタクです。

 芥川賞・直木賞において、今回は「該当作なし」という結果が発表されました。選考委員会の見解としては、新しい試みにあふれた作品は多く見られたものの、もう一段の完成度が欲しかったということ。また、全体のレベルが拮抗しており、突出して票を集める作品が現れなかったとの事です。

 この「該当なし」という判断は、出版業界や書店などにとっては大きな痛手となり得るものです。しかし、この決定は十分に意味のあるものだと感じます。受賞作を無理に選ばず、疑問を問う姿勢は、文学の水準の高さを保つことにつながるのではないでしょうか。

 将棋の世界ではAIの登場によって劇的な変化が起きました。プロ棋士たちはAIを研究に活用し、局面の読みや着手の精度が格段に向上しました。また、AIによって形勢が数値化されることで観戦スタイルも変化し、「見る将棋」も含め業界全体が盛り上がりを見せました。最近では次の一手で「人の選択率」という項目まで出ており次の一手の難易度までわかるようになりました。、AIが示す手に対してプロ棋士が解説し、どのように人間の感覚で対局を捉えているか面白みも増しました。

 一方、文学の世界も確実に水準は上がっていると思います。ただし、将棋とは異なり、数値で測ることはできません。読めばすぐに「これはAIが書いたのではないか」とわかるような文章もありますが、もっと微細な表現においては判断が難しい場面も増えているのかもしれません。

 もしトップクラスの作家たちが執筆や推敲の一部にAIを大きく頼っていたとしたら、そこにはある種の型のようなものが現れプロの目はごまかせないのかもしれません。文章表現における独自性や深みが、少しずつ均質化してしまう可能性もあるのではないでしょうか。

 今回の「該当作なし」という選考委員の判断は、逆に文学の本質に対して誠実であろうとする姿勢の表れにも思えます。

 AIには感情のようなものを模倣させることはできますが、それはあくまで設計されたパターンに過ぎません。これからどれだけAIが進化しても、人間の深い感情や揺れ動く内面そのものを正確に再現することは難しいでしょう。

 そう考えると、真に人の心を打つ名作とは、やはりAIに一切頼らず、人間が自らの手で言葉を紡いだところから生まれてくるのかもしれません。
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