与えるものが受け取るもの
シンプルな宇宙の法則
20代中半、ある企業で営業の仕事を始めました。
数十人しかいない会社でしたが業績優秀な会社で
とてもやり甲斐を感じていました。
自分の向いていたのか入社して
すぐに業績も上がり,今までの自分でも
信じられないほどの良い成果と
収入を手にするようになっていました。
そして、さらなる高い目標を掲げて日々努力を
続けていき、良き仲間たち、会社、
お客様とのご縁、すべてが奇跡のように
うまく流れいました。
身に覚えのない噂・・・
勤めはじめて2年半ほどたったころでしょうか?
業績は順調に伸びてはいたのですが少し
自分では伸び悩みを感じていたころ・・・
ある日、同僚の営業仲間にありもしないよからぬ
噂を広められたんです。
おそらく私への嫉妬!?
確かに嫉妬されるほどの成果を上げて
いたのも確か!?
自分では気づかぬうちにうぬぼれた気持ちや
驕りがあったかもしれません。
周りに不快な思いをさせていたのかも
しれませんが・・・
その噂が上層部の耳に入りある日突然、
全社員の前で間接的に注意を受けました。
間接的にと行っても名指ししているように・・・
みんなには私のことだと完全にわかるように・・・
身に覚えのないことでありもしないことなのに
私に確かめることもせず周りの
社員たちに聞いたり、
ちゃんと調べることもなく
ある日突然!社員全員の前で注意を受ける!
私は、ショックで一瞬に
頭が真っ白になってしまいまい、
ふと周りを見ると
私と目線を合わそうとしない・・・
その雰囲気に耐えきれないで
隣の部屋へ逃げました。
同僚の一人が
「事実ではないし、ちゃんと話した方が
いいんじゃないの、やってないことだし、
~さんは全く悪くない!」
そう言ってくれましたが、
私には、解雇通知を渡されたような気持ちで、
その言葉が入ってきません。
その日は仕事は早退して家に帰り
一人落ち込んでいました。
仲間や会社を信頼しきっていました。
心底から良い人たちに巡り合いなんて
幸運なことだろうと毎日感謝する
日々だっただけに・・・
それだけ純粋にかかわっていた分、
私には衝撃的なもので強烈な精神的打撃を
うけてしまいました。
心と身体だ分離した状態
次の日、会社に行こうと朝起きると
あれっ!身体が動かない!?
「あ~どうしよう・・・」
気持ちと身体が分離してしまったようで・・・
仕方なくその日は会社に電話して
休むことにしました。
その次の日も次の日も思うように
身体が動かない・・・
休んでいる間も心は休まることなく
マインドがずっとじゃべり続けている状態
夜もちゃんと眠れずどんどん奥深くに落ちていきます。
仕事の内容からとてもパワフルなを
仕事だっただけにこのまま続けて
いくことは難しいかも・・・
そして、もうダメだ・・・・と思い。
会社をやめることにしました。
大好きな仕事だったんでやめる時は
とてもとても悲しい思いでいっぱいで言葉に
表せない憤りを感じました。
マインドの声が自分を襲い掛かってくる日
会社を辞めてからも完全に落ち込んだ状態で
お酒で紛らわす日々が続きそれでも、
うるさいマインドは話し続けます。
「あいつがあんな嘘を広めなかったら
こんなことにならなかったのに・・・」
「どれだけ会社に貢献したと思ってるんや!?」
「自分は間違ったことをしていないのに
誰も助けてくれなかった・・・
人間なんていざとなると白状なもんや・・」
そんなネガティブなマインドの声が自分を襲い
掛かってくる日が続いていきます。
そして、気が付くと・・・
もうそこには今までの自分はなく
完全にふさぎこんだ自分が・・・
孤独で苦しさしか感じられなく人に会うこと、
話すことも日に日にできなくなっていきました。
そして、今度はひたすら自分を責める日々になり
生きる気力を失っていきます。
「全部自分が悪いんだ・・・」
「自分がもっと謙虚になっていればこんなことに
ならなかったはず・・・」
「きっと過去にやったことが天罰が下ったんだ・・・」
永遠とそんな言葉がマインドから溢れてきます。
何とか少しでも元気を取り戻さないと・・・
毎日、近くのレンタルビデオ店で好きな映画を借りてきて
「この映画は元気が出るかな」
「これは好きな俳優さんだ・・・」
「これ感動したよな・・」
と見れるだけのビデオ見て自分を取り戻そうとしました。
しかし、まったく効果もなく症状はどんどん
悪くなるばかり・・・
そして、
「こんな自分なんて生きててもしょうがないな・・・」
そんな言葉が毎日毎日聞こえて来て
「もう生きてても仕方ないな・・・」
と自殺願望を持つようになっていきます。
実はその時、以前に知り合った
東洋医学に精通した先生に教えてもらって
いたある仏教宗派の瞑想法
(秘伝で一般には知られていません)を
やっていたので、それを続ければ
よくなるんじゃないかと毎日実践しました。
一本のロウソクを見てやる瞑想法だったんですが
ある日の瞑想中!
ロウソクの炎がどんどん大きくなり
私の身体を包んでしまい光の中に包まれてしまう
体験をしました。
今までも何度か違う形でそういった
不思議な体験はあったんですがとても
不思議な感覚になりそれを求めて
瞑想するようになっていきました。
実は、これがとっても危ないんです。
囚われた心で瞑想する・・
こういった瞑想法は本物指導者なしに
絶対にやらないでください。
マネをしないでください。
夜の瞑想を終えて布団に入り寝静まるころ・・・
低音が響く声が聞こえてきます。
「あれっ!なんかの錯覚かな?」と
もう一度、寝ようとすると今度ははっきりと
低い声のお経のようなものが聞こえてくるんです!
私にしか聞こえていないそのお経に
私は飛び起きました!
そして、どこからくるとも思えない
恐怖があふれ出し怖くて怖くて
寝ることができなくなりました。
鬱の症状がさらに悪化しだしたのは
そのあとです。深い瞑想に入ってしまい
潜在意識のパンドラの箱を
開けてしまったのだと・・・
(人によると、同じ状態になると精神異常を
きたす人もいます。皆さまもお気をつけください。
瞑想をやる場合は、必ず自己流ではなく、
悟りし方から学ばれることをおすすめします)
それまでは、躁鬱状態だったのが
ずっと鬱状態のまま時間が流れていき
「毎日もう死にたい・・・」
それしか思うことがなくなっていきます。
でも、死ぬ勇気もない・・・
もう右も左も上も下もどこもかしこも
真っ暗闇・・・
生きている心地など何もなく
いつまでこんなことが
続いていくのだろうか・・・
そんなことを思いながら
季節は冬を迎えようとしていました。
ホームレスの姿をした天使
陽が出ている時間帯には外に出ることが
できなくなり、夜中、誰も歩いていない
時間帯に川沿いにある大きな公園で
一人、天に向かって話しかけていました。
「神さま、どうしてこんなに苦しいのでしょうか!?」
「私が何をしたというのでしょうか?!」
「もう生きていても仕方ない、でも、
自分では死ぬ勇気がない、どうか神さま
この命を終わらせてください・・・・」
そんなことを毎日毎日
繰り返すようになっていました。
そんな苦しい日々が当たり前になり
もうそろそろ限界に近づいていたころ・・・
夜中に一人でると家の前にある自動販売機の横で
一人のホームレスらしき人が立っています。
時期は真冬!
寒さを耐え忍ぶように自動販売機に
横たわるように立っています。
私は、その前を一度通り過ぎました。
「こんなところにホームレスがいるなんて珍しいな・・・」
駅からかなり離れた住宅街だったのでホームレスなんて
見たことありませんでした。
そんなことを思いながらいつもの道を歩いていく中・・・
ふとっ!頭に一つのことがよぎり家にすぐに帰りました。
家に帰ると頭で考える間もなく
私はお結びを握っていました!
そして、小銭を握りしめそのホームレスのところへ・・・
「これ!良かったら食べて下さい」
ホームレスは、顔をあげません!?
「これ食べてください」こちらを向こうともせず
首を横に振るだけで何も話しません。
そして私はその方の手を取りラップで包んだ2個の
暖かいお結びをその手に渡しました。
「寒いからこれ食べてください。これで自動販売機で
温かい飲み物を・・・」
と小銭を渡して立ち去ろとしたとき・・・
その方が顔を上げこちらを見た瞬間!
その方の目が「ピカッ✨」と
光を放ったように見えました!
私は、ハッ!となり頭の中が真っ白!
その方は、また下を向き
ひたすら私に何度も何度も
言葉を発することなく頭を下げてくれます。
その光で少し放心状態のような
私は「じゃ・・・」と
また夜中の徘徊に行きました。
その日は、何故かいつもと違う感じで
すぐに家へ戻りました。
そこから数日たったころ・・・
老師にお会いする機会が与えられました。
慈愛に満ちた老師のお言葉
老師に連絡をすると
「すぐにでもいい」とのお返事に甘えて
その日の午後に老師にお会いしに行きました。
老師は、私の姿を見て
何か感じられたのでしょうか・・・
老師:
生きてたらしんどいことはたくさんある!
今の世はなんかおかしくなってしまって・・
死にたいと思っている人ばかりや・・・
なんのために生きてるのか?
わからん人ばかりや・・・
私:
「・・・・(-_-)」
老師:
苦しくて、死にたいんやったら死んでもええ!
でもな、そのまま死んでも
また同じようなところへいく・・・
その言葉を聞いて、私のこれ以上
涙が出ることはないんじゃないか
というほど涙が溢れてきました。
老師:
なにも知らんかった、
なにも分かってなかったと思い・・・
ゼロからまた始めたらえんやで!
成功しないとあかんとか!
お金持ちにならないあかん!
幸せにならないと・・・
そんなこと考えんでもええや!
生き甲斐をもっていればそれでいいや!
これからそれを見つければいい!
老師からこれ以上ない、
慈愛に満ちた暖かく包み込むような
その言葉をいただき、
いつの間にかあふれ出ていた
涙は収まっていました。
その日はあまり多くのことを話さず帰り際に
老師:
「いろいろあるけど頑張りや・・・またおいで・・・」
と老師のやさしさ溢れる笑顔を最後に
家路につきました。
老師とお会いしたその日またいつものように
夜中に、いつもの川沿いの公園に向かいました。
冬の夜空にシリウスが輝いていて
誰もいない公園でその美しさを
無心で眺めていました。
宇宙はいつも何も答えてくれません。
「無音・・・静寂・・」
しかし、何かそこに大きな大きな
存在があるのだと感じます。
しばらく星空を見上げていると
内側から・・・
「もう一度やり直せばいいんや、それで
いいんじゃないか・・・」
と、誰かに言われたような気がし、
また無性に涙が溢れてきましたが、
溢れる涙もそのままに
「そうやな、老師の言われた通り
なにも知らんかった、なにも分かって
なかった、このままの自分でいい・・・」
心底そう思え、
自分自身を許し受け入れられた瞬間でした。
私は、鬱から立ち直る転換点を
やっとやっと迎えたのです。
その日から数日後、
仕事の職種なんてなんでもいい!
とにかく働こう!と深夜の運送会社の
積み込み作業のバイトをはじめます。
当然、長い間何もしてない自分が
そんなハードなことをして続くわけもなく
1週間で5kg痩せてしまい
その仕事は断念しました。
そして、できることはなんでも・・・と
次から次へとバイトをしていくようになり、
そんな中、ある企業との良きご縁があり
今の妻と出逢うことができました。
そこから、人生の流れが大きく
変わっていきます。
実はそこからもいろいろありましたが・・
(^_^;)
与えるものが受け取るもの
ある時、お釈迦様の托鉢の話をききました。
お釈迦様は弟子たちに
「いいかい、托鉢に行くときは
お金があるお家へ行くんじゃないよ
貧しい人たちから食べ物をいただいてきなさい」
「お師匠様、言い間違えられたんですか?
たくさんある、豊かな方からいただくんでは
ないんですか・・・」
「いいや違う!貧しい人たちからだ!」
「えっ!それはどうしてですか!」
「貧しい人たちは、その苦しさのせいで
”与える”という
気持ちを忘れている!托鉢は、
その方々から与えるという気持ちを
引き出してあげるのが目的だ!
だから、そういう方々のところへいってきなさい・・・」
今、振り返ってみるとあの時のホームレスが
どう考えても日本人じゃなくインド系の人に思えています。
あの日以来、そのホームレスがどこかにいないかと
ちらほら探しましたがどこにもいません。
あの方は、ホームレスの姿を変えた天使が
私を救いに来たんじゃないかと直観的に思いました!
鬱で限界に来ていた私から「与える」という
愛を引き出すために現れた天使ではなかったのか・・・
そう思えてなりません 🙏
鬱の時は、自分のことばかりに意識が向き
周りが何にも見えていない。
見えていないどころか、
小さな箱の中から出ることを
拒み続けていただけに思えます。
求める心ばかりを
「なんでみんな理解してくれない!」
「分かってくれないんだ!」
そんな自分勝手な思いばかりで
与える力を置き去りにしていたように感じます。
この鬱の体験は、私に人生に大きな気づきを
与えてくれました。
与えるものが受け取るもの
そんなシンプルな宇宙の法則
教えてくれました。
私は、あのホームレスの方は
天使(神さま)だと思っています。
そして、老師も同じように
すべての智慧を無償で与えてくれ
利害関係もない、血縁でもなんでもない
私を我が孫のように愛深く
いつも接していただきました。
老師も私にとって天使(神さま)です。
そして何よりも大事なことを
教えていただきました。
それは・・・
今あるものに感謝するということ
これをご覧になられた皆さまにも
良きご縁がございますように
✨God bless you✨