履歴書には「正解」が2つーゴールからの逆算

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IT・テクノロジー
自社開発とSES、それぞれのストライクゾーン。

私は現在、ココナラで履歴書や職務経歴書の添削を行っています。

普通の会社員であれば、自分の履歴書を数年に一度書くことはあっても
他人の書類を「客観的に」何枚も添削する機会は稀でしょう。

私は今、幸運にも多くの書類を比較・分析できる立場にあります。
相談に来られる方は、大きく分けて以下の2パターンです。

「自社事業」への転職を希望する方
「SES・受託開発」の案件を狙うフリーランスの方

この両者、実は「評価されるポイント」が全く異なります。
今日はその違いを言語化してみます。

自社事業の場合:尖った「貢献」を提示

事業会社に応募する場合、最も避けるべきは「色々やってきましたが、結局何ができる人なの?」と思われてしまう汎用的な書き方です。

専門分野以外は「凄さが伝わらない」
基本情報や応用情報の取得は客観的な指標になりますが、実務の詳細は注意が必要です。

理系の大学で、自分の専攻は分かっても他学部の研究内容がさっぱり分からないのと同様に、エンジニアであっても「自分が触れたことのないSaaSの凄さ」はピンとこないものです。

ピンポイントで指定があればこの範疇でありません。
Salseforceエンジニア、SAPエンジニアといった募集のケースです。

ただ、そのポジションは自社事業のPMなどであれば話は変わります。
細かな専門性を並べるよりも、「その会社が今抱えている課題」にフォーカスし、そこに刺さる自分の強みを尖らせる必要があります。

「成長」ではなく「スケール」を語る
よく書いてしまいがちな「御社で成長したい」という言葉。実はこれ、自社開発の現場ではマイナスに働くこともあります。会社は学校ではないからです。
婚活に例えると分かりやすいでしょう。

相手に「あなたに幸せにしてもらいたい」と言われても、
「いや、あなただけ幸せになってどうするの?」と思われておしまいです。

大切なのは「あなたを幸せにしたい」という視点。

履歴書も同じです。
求められているのは「自分のスキルを使って、事業をどうスケール(拡大)させたいか」。

自分にベクトルを向けるのではなく、事業にベクトルを向けるのが鉄則です。

受託会社・SESの場合:広範な「安心感」を提示せよ

一方で、SESや受託会社を狙う場合は、戦略がガラリと変わります。
スキルセットは「細かく、漏れなく」
SESの場合、まずは「商流」に乗るためのキーワードマッチングが命です。

どんな言語を使ったか、どんなインフラ環境だったか。スキルセットは可能な限り細かく書き出してください。
それがそのまま、あなたの「売れる可能性」に直結します。

「成長・習得」はポジティブな武器にな
自社開発とは対照的に、「新しいスキルを伸ばしたい」「現場でキャッチアップしたい」という意欲は、ここでは高く評価されます。

なぜなら、現場ごとに異なる技術スタックに即座に対応し、順応していく「柔軟性」こそがSESにおける最大のバリューの一つだからです。

また数年、短いと数カ月ごとに現場を渡りある事になるので、
「自分の幸せ=相手の幸せ」になること自社事業よりは多くなります。

「尖り」より「汎用性」
特定の技術を極めていることも大事ですが、それ以上に「一通りこなせる」「未知の環境でも動じない」という汎用性の高さが、営業担当者やクライアントにとっての「安心感」に繋がります。

まとめ:立場によって「正解」は180度変わる

自社事業は「自社の事業」を伸ばすもの。
受託・SESは「他社の事業」を伸ばすもの。
両者は似ているようで、求められる役割は異なります。

自社事業を経験して「もっと汎用的なスキルをつけたい」と受託へ向かう人もいれば、受託を経て「自分の事業を育てたい」と自社開発へ向かう人もいるでしょう。

その際、前職の成功体験のまま履歴書を書いてはいけません。

「相手は今、どちらの物差しで自分を測ろうとしているのか?」

その視点を一つ持つだけで、書類の通過率は劇的に変わります。

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