神社や日本庭園に玉砂利が敷かれている理由とは?
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神社や日本庭園の雰囲気は不思議と心を落ち着かせてくれる力があると感じるのは私だけではないはずです。足元に目をやると玉砂利が敷かれていることが多いように感じますが、これはどういった意味合いがあるものなのでしょうか?
ルーツとしては平安時代中期に編纂された『延喜式』の中で、”清浄を示すもの”として神社の境内に玉砂利が採用されていた記述が確認できます。その後、貴族の邸宅や寝殿造でも様式が定着していきスタンダードになっていった経緯があるようです。
玉砂利も白色と黒色が存在し、陰陽道の影響を受けて取り入れられたという説もあります。白石は、天や浄・光などを表しており黒石は、地や暗・陰を表していると思われます。ただ、ここでいう黒石は悪ではなく調和やバランスを保つための存在として見做されるものです。
表現の観点からすると、枯山水を始めとして”水の流れ”を石や砂で表現する意図もあるとされています。色の性質や光の具合を計算し、白色を使うことにより清く穏やかな水を表現し、黒色を使うことで水深や水の暗さ、山影を表現することに成功しました。
実利的な視点からすると、砂利を敷くことによってその箇所に雑草が生えにくくなったり侵入者に対する牽制といった意味合いが考えられます。また他にも雨が降った際の水捌けを良くし、ひいては参拝者の足元を汚さないようにする役割を担っています。
画家パブロ・ピカソは言いました。「私は捜し求めない。見出すのだ。」と。
実際に水を引いて来るのではなく、石の性質を見出して水流を表現した当時の人はそれこそ石に可能性を見出したのですね。探しても見つからないものは自分の内側にあったりなんてこともあるのかもしれないですね。