レッスンで、よくいただく質問があります。
「練習は、1日にどのぐらいすればいいですか?」
これは、以前のブログで書いた
「ボイトレって、どれくらいの頻度で受ければいい?」
という話と同じで、本当に人それぞれ。
レッスンの進み具合や、今どの段階にいるかによっても変わるので、
「〇分やればOK」と一概には言えません。
特に、習い始めたばかりの頃は要注意。一番ワクワクしている時期なので、やりたい気持ちが先走ってしまうかも知れません。
ただ、まだ自分の発声の状態を判断する力がついていない段階で、長時間の自己練習をしてしまうと、知らないうちに喉を酷使してしまうこともあります。
では、慣れてきた人なら長時間やればやるほどいいのかというと…。
実は、ここにも落とし穴があります。
いろいろなことがわかってきて、できることも少しずつ増えてくると、
「もっとこうしてみよう」「ああしてみよう」と試行錯誤が始まります。
それ自体は、とても大切なプロセス。でも、その途中で
「そもそも、どこに向かっていたんだっけ?」と
着地点を見失ってしまうことも、実はよくあります。
これが、 「やればやるほど、わからなくなる時がある」という状態です。
では、どうすればいいのか。
「あ、今の感覚いいな」と思えた時は、
その感覚をもう2〜3回だけ確認して、 ❝いい印象のまま❞終える。
逆に、
「今日は何度やっても、いい感覚が出てこない」
「どう出していいのか、わからなくなってきた」
そんな時は、
悪い印象が体に残ってしまわないよう、潔く終えるのも大切な選択です。
もちろん、
呼吸かな? 姿勢かな?
と、一通り確認してみることは大事。
それでも、いつもの感覚が掴めないなら、自分では気づいていない体の疲れや不調が隠れているのかもしれません。
そんな日は、しっかり食べて、しっかり寝て、明日に備える。
そのほうが、心にも体にも、ずっと優しい。
練習は、
「時間の長さ」よりも
「自分の感覚」を大切に。
無理なく、気持ちよく。
それを積み重ねていくほうが、
結果的に、長く続けていけるのだと思います。