「ド素人ですけど大丈夫?」と言いたくなる気持ち。 実はそう思っている人、結構たくさんいるんです。
「ド素人ですけど、いいですか?」「音痴なんですが、大丈夫ですか?」
初めてお会いする生徒さんの口から、よく聞こえてくる言葉です。
私のレッスンには、仕事として歌われている方やプロ志望の方も受講されますが、基本はいつも同じ。
“自分の思い通りに声を出したい・歌いたい” という方に向けたレッスンです。だから「ある程度歌えないと受けちゃいけない」なんて基準はどこにもない。…と、そう思っていたのですが、ふと気づきました。
もし私が絵画教室に行ったら、
「絵に見えるかわからないレベルですがいいんですか…」「ほかのみなさんみたいに描けませんけど」そう言ってしまいそうだな、と。できないから習うんですよね。なのに、なぜか「絵は得意な人が習うもの」という思い込みが心のどこかにある。きっと歌も同じなんだと思います。図画工作や音楽は、幼稚園のころから身近にあったもの。
学校にも“お稽古の時間”が当たり前に存在していたのに、
いざ自分でレッスンに通おうとすると、急にハードルが上がる。
そういえば、学生時代の図画工作で、作品制作の途中に先生からよくこう言われていました。
「それは、いったい何を描いているのですか?」
先生にとっては素朴な疑問なのだろうけど、ちょっと傷つく、。。。
自然と絵を避けるようになったけれど、嫌いなわけじゃなかった。
「あんなふうに描けたら」と思ったことなんて、数えきれないほどあります。
そして大人になると、苦手を克服したくなったり、自分の“好き”に向き合いたくなったりする瞬間がある。だから、思いきって扉をたたいてくれた初めての生徒さんには、心の中でこう叫んでいます。「そんなあなた
0