1.妊娠中に夢描いていたものが、一瞬で消え去った
待望の第一子を妊娠。どんどん大きくなるお腹をさすっては幸せを噛みしめていた。
ポコポコと感じていた胎動は、いつの間にか グニョ~ンとお腹が変形するほどの力で押してくるようになり、
このお腹の中で元気に育ってくれているんだ♪と嬉しくなる。
ただ…お腹が大きくなってくると 前かがみになれないんだよね💦
グフッってなるw
下に落ちたものは拾えないし、靴下が自分で履けなくなるし、足の爪も切れやしない。
そんな困りごとも ひっくるめて、妊娠中にしか体験できない期間限定の幸福感だった♡
家族3人になってどんな楽しいことが待っているんだろう✨
私は、とにかく第一子の誕生を心待ちにしていた。
毎日がキラキラしてた。
妊娠のハイもあったんだろうとも思う。
とにかく、楽しみで、幸せで、キラキラして…いた思いは出産直後に…一瞬で消え去った。
分娩中にトラブルがあり、クリステレル分娩・吸引分娩といった医療的な対応を経ての出産だった。
そして 赤ちゃんはというと、出生時の状態が思わしくなく、お顔を見せてもらうこともできずに すぐにNICUへ連れて行かれてしまったのだ。
(妊娠~出産の詳しい内容は、【前編】【後編】で綴っています。そちらのブログをご覧ください)
『いったい何が起こったんだろう
産まれた瞬間、泣き声も聞こえなかった……
なんで?』
どんな状況かもわからず、詳しい説明もされない。
『どういうこと?
私の赤ちゃんは?
私、産んだよね?』
良くないことばかりが頭に浮かび、涙が止まらない…
そこに 産後の出産祝い膳が運ばれてきた。
楽しみにしていた特別メニューで、ミニケーキまで付いている。
待ってました~!!! (*´▽`*)♪
って、急に そんなテンションには切り替えられるわけがない。
私のこころは、数時間前に 崖から突き落とされ、そこから這い上がれずにいるのだから。
『けど、ちゃんと食べないと母乳出ないやん…』と自分に言い聞かし、お箸をもつ。
食欲、どこ行った? 全然箸がすすまない…
『これ、ママになった人が食べるメニューなんでしょ?』
『祝ってもらえる状況ということであってるんですか?』
こんなはずではなかったのに…と更に自分を追い込んだ。
看護師さんは 泣いている私を気づかい、声をかけてくれたと思うんだけど…
頭がボーっとしていて、ここでのやり取りは覚えていない。
「ご出産おめでとうございます」と書かれたプレートが目に入る。
やはり 私は赤ちゃんを産んだらしい。
『…ねぇ、うちの子はどこ?』
睡魔が断続的に襲ってくるのに、この日はなかなか寝付けなかった。
赤ちゃんの元気な泣き声が別の部屋から聞こえてくる。
その泣き声を聞くのが辛かった。
私の隣には、産んだはずの赤ちゃんがいないことが悲しいし、健康に産むことができなかった自分を責めていたのかもしれない。
私の赤ちゃんは 無事なの?
どんな顔をしていて、どんな泣き声なの?
頭に浮かぶのはそんなことばかり。
不安で不安でたまらなかった。
「赤ちゃんは、なんでNICUに入院になったんですか?」
「今はどういう状況なんですか?」
「無事なんですか?」
聞けなかった。
聞けばいいのに…。
わが子の事なのに、なんで聞かなかったんだろう…。
『なにか 良くない話をされるんじゃないか』
『もしかしたら、最悪な状況かもしれない。それなら聞きたくない』
『怖い。真実を知るのが怖い…』
『けど、何か問題があったら 説明されるよね?説明がないってことは きっと大丈夫!』
「大丈夫であってほしい」と強く願いながらも、
「もし大丈夫じゃなかったら…」と最悪な想像をしてしまう。
感情はグチャグチャにかき乱されていた。
聞けば解決するものを、見ないふりして そのままにしてしまう。
傷付く覚悟ができていないから?
知れば後戻り出来なくなってしまうから?
……きっと、現実を知ることが怖かったんだと思う。
あえて向き合わない。
私はいつもそうだ。
2.出産直後に赤ちゃんがNICUに入院した理由
翌日、主治医から 赤ちゃんの経過について 説明を受けることができた。
NICUに入院した理由としては、産まれた時に「無呼吸」だったから。
それに対する適切な処置やサポートが必要であったからとのこと。
経過は良好で安定しているけれど、出生後に酸素不足であったため、保育器に入っている。
酸素などの管理をして様子を見てもらっているそうだ。
分娩のラストスパートの時に 助産師さんが、
「あっ!!!」と声を出して驚いた瞬間があったんだけど…
もしかしたら、あの時 すでに状態は悪かったのでは??
後から考えると、先生や助産師さんたちが「一刻も早く赤ちゃんを出さなければ!」という雰囲気だったようにも思えるし、とても慌ただしかったことを記憶している。
赤ちゃんは、出生後すぐに 口や鼻から吸入などの処置をしてもらったのだろう。
少し時間はかかったけれど、その後に わずかながら泣くことができていた。
『弱々しかったけど、ちゃんと泣いていたのに…
それで済む話ではなかったってこと? 他に何か問題でも?』
私は無知だった。
すぐに処置してもらえれば ちゃんと回復して、予後は問題ないと思っていた。
出生後の無呼吸状態というのが どれだけ一刻を争い、その後の赤ちゃんの成長や発達に影響を及ぼす可能性があるなんて 知りもしなかった。
当時は そんな予後の可能性の話は聞かなかったし、疑問にも思わずにいた。
まさか、発達に影響するだなんて…… 想像もしていない。
3.早く赤ちゃんに会いたくてたまらなかった
「赤ちゃんに会えますか?」 私は、覚悟を決めて主治医に聞いてみた。
どんな答えが返ってくるのか怖かったけれど、早く赤ちゃんの姿を見たくてたまらなかった。
聞く勇気が出たのは、「赤ちゃんの状態は安定している」とわかったからかもしれない。
そうでなければ、まだ恐れて この時にも聞けなかったんじゃないかと思う。
主治医は、微笑みながら、
「午後から対面できるように、看護師に伝えておくから待ってて」と。
待ちわびていた時が ついに訪れた!
目の前の霧が晴れたような感覚だった。
『やっと会える…✨』
👉次回のブログへ続きます