土砂崩れの心配があるのは、隣家や道路との高低差がある物件だけではありません。高低差がほとんどない住宅街においても、谷埋め盛土の土砂災害があちこちで発生しています。
宅地造成が流行った時代
宅地造成は簡単に言ってみれば、山を削って谷を埋め、平らな土地を作ること。高度経済成長期の1960年代から始まったそうです。都市と地方の格差是正改革の名のもとに、国を挙げての国土開発…。列島改造ブームに乗って、各地でニュータウン開発が加速されました。
更には1970年代、「いつかは庭付き一戸建て」が国民の夢である以上、土地開発は急務、しかも儲かる!ということで、デベロッパーやハウスメーカーが勃興したのです。
開発に関する詳細な法的基準などない時代です。儲け主義の不動産屋が未開の土地を買いあさり、短期間で造成したニュータウンは非常に脆弱で、地震のたびに、谷埋め盛土の液状化や地滑りが発生しています。
地面にもいろいろあるってこと
都市型斜面災害と言われるこのような自然災害は、自然災害と言うには特異な被害状況を呈していました。高台の宅地造成地における被害分布はまだら模様で、激しく住宅が損壊した部分と、まったく無傷の部分が混在していたのです。
これは何を意味するのか…同じ造成地内にある平らな宅地であっても、地山の部分と谷埋め盛土の部分があるということです。
その差は歴然、谷埋め盛土は大きな揺れに対抗する力も弱く、地滑りや陥没などが発生し、その影響で上屋は傾き、最悪の場合、倒壊してしまうこともあるのです。
建物は安全でも土地は別
耐震性向上のために、建物の耐震補強工事をすることはできます。数値を1.0以上にすれば、とりあえずは倒壊しない安全な家、ということになりますが、それは、地盤が安定していることが前提になっています。
では、地盤の安全性はどのようにして確認すればいいのでしょうか??おそらくそれは不可能だと思います。ハザードマップや大規模盛土造成地マップで、ある程度の危険性は把握できますが万全ではありません。いつどこでどんな災害が発生するのか、誰にも予測できないのです。
できることがあるとすれば、その土地に潜むリスクを想像して、回避することぐらいではないでしょうか。
物件を選択し購入した後は、個人の責任において、維持管理していくことが求められます。地震に見舞われ、地面が崩落し家が傾いたとしても、厳しいことを言いうようですが、それを受け入れる覚悟が必要だということです。
人間が、長い間自然に対して行ってきた「土地開発」という不自然な行為は、いつか、私たちの生活に不具合をもたらすことで、自然に戻ろうとしているのかもしれません。
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