“また同じことを考えてる”と自分にうんざりするあなたへ。心理学が教える“繰り返す悩み”との付き合い方

“また同じことを考えてる”と自分にうんざりするあなたへ。心理学が教える“繰り返す悩み”との付き合い方

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コラム

何度考えても、また同じところに戻ってしまう

もう十分考えたはずなのに、ふとした瞬間にまた同じことが頭に浮かぶことがあります。
別れた人のこと。
職場で言われた一言。
あのとき別の選択をしていたら、という後悔。
友人にも一度話したので、「またこの話をするのは悪い」と思って黙ってしまう。
そして、「いつまで引きずっているんだろう」と、悩んでいる自分まで嫌になってしまいます。
けれど、同じことが浮かぶからといって、あなたが何も前に進んでいないとは限りません。

心は、一度では整理できないこともある

臨床心理学では、つらい経験を理解することと、その経験に伴う気持ちが落ち着くことは、必ずしも同時には進まないと考えます。
頭では「仕方なかった」と分かっていても、気持ちはまだ納得していないことがあります。
昨日は腹が立ったのに、今日は悲しくなることもあります。
同じ出来事を何度も思い出すのは、心が少しずつ違う角度から、その経験を受け止めようとしている場合もあります。
一度考えて答えが出たから、それでもう終わりにしなければならないわけではありません。

“また考えている”ではなく、“今日は何が気になる?”と見る

同じ悩みが浮かんだら、「まただ」と追い払う前に、今日いちばん引っかかっている部分を見てみてください。
以前は相手への怒りだったのに、今日は自分への悔しさかもしれません。
前は答えを知りたかったのに、今はただ分かってほしいのかもしれません。
同じ話に見えても、心の中では少しずつ場所が変わっていることがあります。
「まだ終わっていない」と責めるより、「今日はここが痛むんだな」と確かめるほうが、心を整理しやすくなります。

同じ話を、何度してもいい場所があっていい

人に同じ悩みを繰り返し話すことを、申し訳なく感じる人は少なくありません。
でも、安心できる相手との会話では、「前にも話したんですが」から始めてもよいのです。
何度か話しているうちに、最初には出てこなかった気持ちが言葉になることがあります。
話すたびにすぐ答えが出なくても構いません。
心が同じ場所を行ったり来たりしながら、少しずつ自分なりの意味を見つけていくこともあります。
同じ悩みを持っている自分を急いで卒業させず、もう少し付き合ってみてもよいのだと思います。

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