“うまくいっているのに不安になる”あなたへ。心理学が教える“幸せを警戒する心”の休ませ方

“うまくいっているのに不安になる”あなたへ。心理学が教える“幸せを警戒する心”の休ませ方

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コラム

何も起きていないのに、なぜか落ち着かない

仕事が順調に進んでいる。
人間関係にも大きな問題はない。
今日は穏やかに過ごせている。
それなのに、ふと「このあと悪いことが起こるのではないか」と不安になることがあります。
安心していいはずなのに、気を抜くことができない。
楽しい時間の中でも、心のどこかで次の問題を探してしまう。
そんな自分を見て、「せっかく恵まれているのに」と責めてしまう人もいます。

心は、過去の経験をもとに先を予測する
臨床心理学では、心はこれまでの経験から、これから起こることを予測しようとすると考えます。
安心した直後に傷ついた。
うまくいっていた関係が急に崩れた。
油断したときに問題が起きた。
そのような経験が重なると、心は穏やかな時間にも警戒するようになります。
「今は大丈夫」よりも、「次に備えなければ」が先に働くのです。
不安になるのは、幸せを大切にできないからではありません。
これ以上傷つかないように、心が先回りして守ろうとしているのかもしれません。

不安があることと、危険があることは同じではない
不安を感じると、「何か悪い兆しがあるのでは」と考えたくなります。
でも、不安は必ずしも未来を知らせる予感ではありません。
今の出来事ではなく、以前の怖さに心が反応している場合もあります。
そんなときは、「今、実際に困ったことが起きているだろうか」と静かに確かめてみてください。
何も起きていないなら、安心できない自分を責める必要はありません。
心がまだ安全を確かめている途中なのだと考えてもよいのです。

安心は、少しずつ身体に覚えさせていく

急に不安をなくそうとしなくても大丈夫です。
温かい飲み物の感覚に気づく。
今いる場所をゆっくり見渡す。
「今日は今のところ大丈夫」と短く言葉にする。
そうした小さな確認を重ねることで、心は穏やかな時間にも少しずつ慣れていきます。
理由が分からないまま不安が続くときは、誰かに話しながら、その警戒心がどこから来ているのかを整理することもできます。
うまくいっているのに不安になる心は、幸せを壊そうとしているのではありません。
ようやく訪れた安心を、慎重に確かめようとしているのだと思います。

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