「それは仕方がないよ」
そんな言葉を聞いたとき、あなたはどんな気持ちになりますか?
もしかしたら、「いや、それって単なる言い訳じゃない?」と感じることがあるかもしれません。
実は、人はとても高い確率で「事実」ではなく、「自分の立場」からものを言います。それはズルさからでも、意地悪からでもなく、人間に備わっている“防衛本能”の一つです。
■ 正しさよりも、都合が勝つとき
誰だって、自分の立場を守りたい。プライド、仕事、評価、信頼……守るべきものが多い人ほど、その気持ちは強くなります。
たとえば、上司が「これは難しい」と言ったとします。でも本音では、「今それをやるのが面倒」「ミスが出たら責任をとりたくない」と思っているかもしれません。
だけど、その“本音”を正直に口に出す人は、ほとんどいません。だから人は「立場」に沿った言葉を使って、自分の居場所を守ろうとします。
■ 正論では、人は動かない
「いや、それって事実じゃないよね?」「もっと正しいことを伝えれば、わかってくれるはず!」
そう思って、つい正論をぶつけたくなることもあるでしょう。ですが残念ながら、正しさだけでは人の心は動きません。
心理学では、人が行動を変える動機は大きく分けて2つあると言われています。
ポジティブなものに近づきたいとき
ネガティブなものから逃れたいとき
どちらも、感情に深く根ざした動機です。つまり、事実や論理だけではなく、心が動くことが何より重要なのです。
■ 対応策は2つ。でも…
そんな「立場でしゃべる人」と関わらなければならないとき、私たちには大きく2つの選択肢があります。
気にしないで放っておく
説得して動かそうとする
でも正直、2番はとても疲れます。相手に合わせて言葉を選び、タイミングを見て、論点をすり合わせて……それだけのエネルギーをかけても、報われる保証はありません。
なぜなら、“答えは相手の中にある”からです。私たちがどれだけ頑張っても、相手が納得しない限り、変化は起こりません。
■ コントロールできるものに集中する
だからこそ、私はこう考えています。
人を変えようとするより、自分が変えられることに集中しよう。
たとえば、
自分の考えを整理する
距離をとる
深呼吸して気持ちを整える
無理に巻き込まれない
これらはすべて、自分でコントロールできることです。そこにリソースを使う方が、よほど建設的で、後悔も少なくて済みます。
■ それでもモヤモヤするときは…
「でも、モヤモヤするじゃん」「正義感が抑えられないよ」
そう思うのも、自然なことです。私もそういう気持ちになることがあります。
でも、心の中に浮かぶその感情に「ダメだよ」とフタをせず、「そうだよね」と一度受け止めてあげるだけでも、少しだけ楽になります。
その上で、もう一度問いかけてみてください。
“今、この状況で、私にコントロールできることは何か?”
答えが見えたら、そこに自分のエネルギーを使っていきましょう。
■ おわりに
人は立場でしゃべります。それは不誠実でも、悪意でもなく、「自分を守るため」だったりします。
だからこそ、その人の言葉に振り回されすぎず、自分ができること、自分の在りたい姿に目を向けていく。
その積み重ねが、きっとあなたの毎日を少しずつ整えてくれるはずです。
💬 あなたは「立場で話す人」とどう向き合っていますか?
よければ、あなたの考えや経験もコメント欄で教えてくださいね。