先日、実に10年ぶりに断捨離を実行しました。
「そろそろ整理しよう」と思い立ったのは、ふと家の中の空気が重たく感じたからです。手に取ってみると、10年以上前に購入した物たち、でもこの1年、いや数年まったく使っていないという物ばかりでした。
洋服はゴミ袋4袋分にもなりました。お気に入りだったシャツ、買って満足していたコート、どれも一つひとつに思い出があります。でも、それらを手放す前に、「今までありがとう」と感謝の気持ちを込めてさよならしました。
家具、本、電化製品、小学校から使っていたスキーのワックスセット、工具類——
「こんなものもまだ持っていたのか」と自分でも驚くような物まで、今回の断捨離で思い切って整理しました。
すると、その日のうちに不思議なことが起きました。
先月メールを送ってもまったく返信がなかった方から、突然連絡が来たのです。理由は、メールサーバーの不具合。返信はしたけれど、こちらに届いていなかったとのこと。タイミングが良すぎて、思わず笑ってしまいました。
まるで、空いたスペースに「新しい風」が吹き込んできたかのようでした。
物理的な空間だけでなく、心の中にもスペースができて、今までうまくいかなかったことが、これからは流れ始めるような予感がします。
断捨離とは、ただ物を捨てる行為ではなく、
「過去」との対話であり、「今」への感謝であり、
そして「未来」への準備なのかもしれません。
すっきりと整った空間に身を置くと、自分の思考も軽やかになります。
そして、手放した分だけ、何か新しいものが入ってくる。
そんな不思議な循環の中に、自分もいるのだと実感しました。
「またいつか使うかも」
そう思って取っておいた物たちは、実は「またいつかの自分」を縛っていたのかもしれません。
その縛りを解いた今、ようやく「今の自分」で生きられるような気がします。