私は今、週に1度、ボイストレーニングを受けています。
先生は現役の声優さん。
声という“見えない表現”を自在に操るプロフェッショナルです。
レッスンでは、まず台本を読みます。
一度、自分の解釈で演じてみる。
そしてそのあと、先生からアドバイスが入ります。
「このセリフを言うとき、こういう感情が湧いてくるかもしれませんね」
「ここが感情のピークになると、聞き手はグッと引き込まれますよ」
時には、先生が実際に演じて見せてくれることもあります。
そのときは、プロの技に圧倒され、ただただ聞き入ってしまいます。
言葉の裏側にある「感情」を掴む
このレッスンを受けて感じるのは、
人は「言葉」で話しているけれど、本当に伝えたいのは「感情」なのだということ。
たとえば、
「別に、平気だよ」と言う人の声が、少し震えていたら。
「いい加減にしてよ!」と怒っているようで、どこか悲しげだったら。
私たちは、言葉通りに受け取るだけでは、相手の本心に気づけないのです。
本当は、そばにいてほしい。
でも、それを素直に言えず、強がってしまうことってありますよね。
感情を「聴く」耳を持つ
相手の声のトーン、間、表情、息づかい。
そのすべてが、“言葉にならないメッセージ”を伝えてくれています。
感情を聴くというのは、
“言葉を超えて、相手の心を聴く”ということ。
そこに気づけると、私たちのコミュニケーションはもっと豊かに、あたたかくなる。
声のトレーニングを通して、私は今、
「聴く」という行為の奥深さを学び直しているのかもしれません。