ワラビーの食餌。見落としがちな栄養素とは

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コラム
ワラビーをご自宅で飼われている方もいらっしゃると知ったときは驚きました。走ったり飛んだり、とっても元気な動物ですよね。
お腹にあるポケットから子供が顔をのぞかせているシーンは何度見ても癒されます。
そんなワラビーのエサですが、これを間違うと簡単に病気になったり死んでしまうので、きちんと勉強してから飼う必要があります。

野生のワラビーは主に木の根や葉っぱを食べて生活しています。一昔前までは、ワラビーは歯茎が弱くすぐに化膿してしまうからと、柔らかい餌や噛みやすいサイズのエサが推奨されていましたが、案外木の枝や木の皮も好んでバリバリと噛んで食べられます。
飼育下では牧草が一番簡単で、乾燥しているので保存もきくし、栄養が凝縮されている分青草より少ない量で一日の栄養を摂れるのでお勧めです。
あとはこれに嗜好性を考慮してニンジンやサツマイモ、リンゴや小松菜などを補助的に与えることが多いかと思います。

しかしこれが落とし穴!
実はワラビーは他の動物に比べてビタミンEの要求量がとても多い動物です。
普通なら牧草に十分含まれているこれらのビタミンですが、保管状態や土壌の肥え方で不足してしまうことが多いのです。
それに気づかずビタミンEの添加をしないで育てていると、筋肉がどんどん痩せていき、やがて立てなくなります。ひどいと呼吸ができないほどに筋肉がなくなって死亡してしまうとても怖い病気です。

私も実際に何例か遭遇したことがあります。
すぐに気づいてビタミンEの注射をすると次第に元気を取り戻しますが、一度痩せてしまった筋肉がある程度復活するまでには少なくとも1か月程度かかります。

その後もビタミンEの投与は継続していくので、飲み薬を飲んだり、またはワラビー用にビタミンE入りで配合されたペレットと呼ばれるフードを与えることも効果的です。

さらに、ビタミンEの吸収にはセレンと呼ばれる微量元素が必須であり、どちらが不足してもこの病気になってしまうので、ビタミンEとセレンはセットで与えることが重要です。
逆に過剰になっても別の病気を引き起こすことがあるので、投与量は獣医師の指示に従う必要がありますよ。
もしも心配事があればいつでもご相談も受け付けます。

私の患者さんも立てないくらいやせ細っていたのに、今ではとっても元気にぴょんぴょん飛び回る姿を見せてくれています。
正しい知識を持って動物たちの健康な生活を手に入れましょう!


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