【季節の空間づくり05】清明を過ぎて、緑を迎える

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4月17日は、新月でした。
旧暦で弥生(三月)の始まりです。

二十四節気では、「清明」を過ぎた頃合い。
新暦の三月末から四月にかけて、世の中はどこか忙しなさの渦にのみこまれます。

年度の切り替わりで、誰もが何かしらの「新しさ」に向き合う季節。
でも、四月も半ばを過ぎると、そのそわそわが少しずつ落ち着いてくるようです。

清明(せいめい)を過ぎて


「清明」とは、二十四節気・太陽の動きに沿う季節の区切りの一つ。
「万物が清らかで明るく生き生きとする頃」だそう。

この時期、人の流れと同じように自然も大きく変化します。

色とりどりの花が咲き、景色がいちばん華やぐ頃。そのあとを追うように、萌黄が少しずつ深まっていきます。

霞が山肌を撫で、日ごと温んでくる空気。
頬をなでる風が心地よくて、空が高く見える。そんな季節です。

小さな緑を迎える


外の世界に鮮やかな緑が映えるこの季節、部屋のなかにある緑にも、意識が向きます。

仕事部屋に置いている小さな苔玉。手のひらに収まるくらいの、かわいいシノブの苔玉です。

それくらいが、ちょうどいい。

朝、ベランダの植物に水をあげ、苔玉にもしっかりと水を含ませます。

小さな緑も、日に日に色を濃くしていくのがわかります。

日常のリズムを取り戻す


新生活の慌ただしさの中で、自分のリズムを見失うことがあります。

「やらなければならないこと」に追われて、「自分がどう暮らしたいか」を忘れてしまう。

私もそうです。

でも、小さな緑がふと目に入る。水をやろうと手に取る。

その小さな行為が、日常を取り戻すきっかけになるような気がします。
清明を過ぎた頃に緑を迎えるのは、季節の節目を意識すると同時に、自分の暮らしを整え直す行為なのかもしれません。

なぜ「緑」なのか


花ではなく、緑。

冬から春にかけて、じっと寒さを耐えたあとに色とりどりの花々が咲き誇る春の初めの美しさも格別です。

華やかなひとときに心を躍らせたあとには、そっと寄り添い深まりゆく緑の世界が、穏やかに包み込んでくれます。

日々の変化は緩やかだけれど、確実に成長していく。

その「ゆっくり」が、今の私には心地よいのかもしれません。

小さな緑を愛でながら、日常のリズムを取り戻していく。そんな暮らしを、今年も続けていきたいと思います。

utakata design 松田
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