転職やキャリアに悩んだ時、どんな人に相談するか、迷いますよね。
実際、ココナラなどでキャリア相談をしてみたけれど、しっくりこなかった、という方もいらっしゃるはず。
そこで今回は、転職やキャリアの相談相手を選ぶ視点を解説します。
今回の記事は、転職の相談相手をメインとしているため、転職エージェントの選び方ともリンクします。
これを読めば、ココナラでの相談相手や、転職エージェントを見る視点がわかり、自分に合った相談相手を選べるようになりますよ!
支援者(相談相手)には、それぞれ得意分野があります。
そのため支援者を選ぶときには、「自分がその支援者のターゲットゾーン(得意領域)に入っているかどうか」を重視します。
ターゲットゾーンに入っていれば、より深い相談ができますし、業界情報を得ることができます。
反対に、ターゲットゾーンから外れると、支援は得られても一般論が多く、込み入った話をしたいときには物足りなく感じる可能性があります。
支援者の得意領域は、次の3つの掛け算で決まります。
以下で1つずつ解説します。
①業界
②職種
③レイヤー
① 業界の理解度
業界に精通している支援者は、業務内容やその業界でのキャリアの築き方をよく知っているので、その業界で求められるスキルや、企業のニーズ、業界課題を知っています。
そのため、転職市場において何をアピールすれば良いか、どのような方向にスキルを伸ばすと市場価値を高められるか、どのような人材が求められているか、などのアドバイスをもらいやすくなります。
② 職種の理解度
管理部門や一部のIT関連職などの業界横断的な職種は、業界ではなく職種で専門性を持つケースがあります。
ある程度キャリアが決まって、この職種で成長したい、と考えている場合は、自分の職種に精通している方に話を聞いた方が良いです。
同じ職種名でも、どの業界・領域を経験するかによって、身につくスキルが大きく変わることがあります。
例えば人事採用業務1つとっても、新卒/中途採用では業務の進め方・考え方が違いますし、人事制度と絡めてアルムナイ採用を積極化するのか、採用広報に力を入れるのかでも、求められるスキルが変わってきます。
③ レイヤーの専門性
レイヤーとは、「経営者を頂点とし、メンバークラスを裾野としたピラミッドのどの辺りにいるか」のことです。
実は支援者が密かに気にしているポイントで、エージェント時代も、独立した今も、「このレイヤーは得意だけどこのレイヤーは苦手」といった話はよく耳にします。
なぜレイヤーによって得意か否かが分かれるかというと、世代や職位によってキャリア上の課題や仕事に求めることなどが大きく変わるからです。
また、転職市場における企業側の見方やニーズも全く異なります。
例えば、20代の若手の方は、自分に合っている仕事は何か、ライフイベントと仕事をどのように両立するか、といったご相談が多くあります。
そのため、支援者も「一緒に悩む、考える」というスタンスの方が多く、親身に話を聞いてくれるタイプの方が多いです。
一方ハイクラスやエグゼクティブの方々は、これまで積み上げた経験をどのような企業でどうやって活かすかを考える方が多いです。
そのため、こうした方々の支援を得意とする支援者は、親身に「あぁでもない、こうでもない」と一緒に考えるよりは、行動を決めるための情報提供や、業界課題としてビジネスを語ることを得意とする方が多い印象です。
そのため、ハイクラス以上の方がジュニア層を得意とする支援者に相談すると、気持ちばっかり聞かれて欲しい情報が得られず物足りなさを感じるかもしれません。
反対にジュニア層の方がハイレイヤーを得意とする支援者に当たると、堅苦しさや小難しさを感じるかもしれません。
そのため、「なんか違う」「何か物足りない」と感じやすくなる可能性があります。
では、自分はどこのレイヤーなのか。
参考として、某大手エージェントの方に伺った話や、私自身の経験から考える目安を記載したいと思います。
※あくまでも一つの見方です。個々人のキャリアや企業によりズレはあります。
・エグゼクティブ:年収1000万円前後〜の経営層。
・ハイクラス年収800万〜1000万超ぐらいの部課長クラス。
・ミドルクラス:年収600万〜800万円ぐらい。
大手企業のリーダークラスまたは中小企業の課長クラス。
・ジュニア層(若手層):年収600万円未満。メンバークラスがメイン。たまに中小企業の課長クラスの方も。
エージェントサービスでは、年収600万円と1000万前後を大きな区切りとし、あとは企業ごと、サービスごとにばらついているような気もします。
会社規模や業界特性などの影響を受け、年収や年齢層がばらつくため、厳密な線引きを置かない方が、支援者ー相談者(求職者)双方にとって良いのだと思います。
以上、今回は自分に合った支援者を選ぶ際の視点を解説しました。
業界、職種、レイヤーの全てが自分と合っていなくても、自分がこだわりたい領域と合っている支援者を選ぶと、有意義な時間になりやすいと思います。
エージェントはマーケティング上、「○○業界特化」、「ハイクラス転職の〜」など明確に得意領域を示していますが、個人の支援者だとターゲットを明確に記載していないこともあります。
強みがわからない時は、その支援者の経歴や評価者(口コミで高い評価の人)の属性を見ることで、得意領域を窺い知ることができますので、参考にしてみてください。
ちなみに私は、レイヤーにこだわりはなく、業界と職種に得意分野があります。
得意な業界は、食品業界や小売・サービス関連、得意職種はものづくり関連・営業・マーケティング・管理部門系だと思っています。
反対に、金融業界やコンサル業界、デザイナーなどの芸術系職種やIT/Webエンジニアなどの職種の方にはあまりお会いしたことがなく、業界・職種特有の知識は多くはありません。
こうした業界・職種の方には、壁打ちや一般論としての転職のアドバイスはできますが、業界・職種特有のポイントを踏まえたアドバイスについては、他に適任者がいらっしゃるだろうと思っています。
サービスが気になった方は、単発・1ヶ月間の転職サポートを行なっておりますので、ぜひご検討ください。
せっかくプロを頼るなら、特にお金を払って相談するなら、より効果的な支援者と出会いたいですよね。
自分に合った支援者を選びために、今回の記事が参考になれば嬉しいです!