品質管理の基本マインドと4つの品質

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ビジネス・マーケティング
モノづくりはQuality First(品質第一)であり、高い品質水準は日本製の代名詞です。

それを支えているひとつが、企業内外で行われる品質管理教育で、研修講師を務める私も多くのご縁を頂き、実施しています。

今回は品質の基本マインドを整理しますが、品質管理は「考え方」が重要になるので、しっかり押さえておきましょう。

その理由は、5Sや原価低減などに比べて目に見える部分が少なく、極端に言うならば「やっても/やらなくても、わからない」ことです。

手抜きをしても、バレないことが多いのです。

例えば、板前さんが適量の塩を絶妙のタイミングで加えると、絶品になりますが、サボってもわかりません。

また、家具を造る職人さんは、加工しながら、手のひらで木材の表面をなぞることで、完成品を最高レベルに仕上げますが、素人が漫然と見ていても、品質対策であることは解り辛いものです。

さて、先ずは品質管理の範囲ですが、製品とサービスの質だけだと思っていませんか?

そこに至るまでの過程(プロセス)も品質管理の範疇で、つまり仕事の質も含まれるのです。

工程1→工程2→工程3→工程4→工程5→出荷→納品
というプロセスの捉え方もあり、また

マーケティング→開発→設計→生産管理→購買→製造→品質管理→営業といったタッチもあります。

このようなプロセスで送り出された製品が顧客に届き、お客様の所で結果が出るのです。

そして結果が顧客の期待を上回れば、リピート(再購入)が期待でき、ビジネスは拡大します。

ビジネスは新規とリピートで成り立ち、後者は製品とサービスの品質が支えているのです。

一方で、顧客の所で明らかになる結果が、顧客の期待を下回れば、二度と注文は入らないかもしれません。

そうなると、ビジネスは縮小するのです。

また、お客様の所で結果が出る前後のサービスの質も品質管理です。

対応を間違えると、どれだけ良い製品でも、顧客をガッカリさせる可能性があるので、しっかり対応できる体制づくりが求められます。

例えば、顧客の期待を100とした場合に、結果が80点で顧客クレームが来た時に、絶妙なサービスを提供したことで、顧客の評価が120点に跳ね上がる例もあります。

その結果、クレームを発した顧客はメーカーのファンになり、リピーターとしてご縁が続く事例からも、サービスの質的追求は経営の支えになるのです。

このような顧客本位の考え方がCS(Customet Satisfaction:顧客満足)であり、品質管理の第一段階です。

次の段階では、継続的にCSを実現するためには、どうしたらよいかを考え、実行します。

先ずは、次の4つの品質を押さえましょう。

1)要求の品質   誰から何を求められているのか
2)狙いの品質   要求を満たすために何をどこ迄狙うのか

3)造り込みの品質 狙いを獲得するためにどう対応したらよいか
4)できばえの品質 対応した結果は要求どおりか

この4つを部門の課題にしてもよし、部門内の改善要素にしてもよいでしょう。

この4つを知らずに、ひたすら「造り込みの品質」を強化するケースがありますが、その前に、「狙い」と「要求」をハッキリさせ、そこと結び付けるべきであることを示しています。

この考えから、品質管理の基本マインドを押さえます。

「後工程はお客様」

仕事には必ず後工程があることを知り、後工程を顧客と考え、良い品質のモノだけを後工程へ渡します。

つまり、後工程の「要求」を掴み、「狙い」を定め、要求に適合できるように「造り込み」、「できばえ」を保証する活動です。

皆さんの仕事の、後工程(次工程ではない)はどこですか?
要求は何ですか?

先ずは、後工程に行って、後工程をよく見て、後工程のことをよく知り、後工程の要求をしっかり掴み、自分の仕事と結び付けましょう。

何よりも、後工程の人と対話し、良好な人間関係を築くことが最も大切で、これがチームワークとして働きます。

世の中で起こる品質トラブルは、このような品質管理の基本を疎かにした結果であり、基本を実践し続けることの大切さが身に沁みます。

今回の基本的な理解をベースとして、次回は不良ゼロにチャレンジです。
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