リーディングセラピー7 七月の終わりに

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まずは深呼吸
リラックスして読み進めてください



蒸し暑さが少し和らいだ夕方、海岸沿いのカフェに座っていた。
窓の外には、穏やかな波が優しく寄せては返し、空はオレンジ色に染まっている。
遠くには、小さな漁船がゆっくりと港に戻っていくのが見える。風がそっと髪を撫で、潮の香りを運んでくる。

カフェの中は静かで、時折コーヒーカップがテーブルに置かれる音がするだけだ。
店内の植物は、生い茂る葉を揺らしながら、夏の終わりを告げているように見えた。
天井のファンがゆっくりと回り、心地よいリズムを奏でている。

ここに来ると、いつも心が安らぐ。
焦燥感に駆られる日々の中で、この場所は特別な避難所のようだ。
目を閉じると、全ての音が遠のき、ただ心地よい静寂だけが残る。
静寂の中で、無意識のうちに自分の内面と対話が始まる。

その時、不意に感じる。
焦燥感という名の波が引いていくのを。
まるで潮が引くように、心の奥底に沈んでいく。
その代わりに、静かで力強い感覚が広がっていく。
まるで、長い間閉じ込められていた力が、再び目覚めるかのように。

「大丈夫」と、どこからともなく聞こえてくる。
声は優しく、暖かい。それは、かつて自分が忘れかけていた大切な感覚。
目を開けると、目の前の風景が少し鮮明に見える。
色彩が濃くなり、空気が澄んで感じる。

カフェの外では、日が沈みかけている。
夕焼けは、まるでキャンバスに描かれた絵のようだ。
自然の美しさが、心の中の焦燥感をさらに薄めていく。
ゆっくりと息を吸い込み、吐き出す。
焦燥感は、もうどこか遠くに去っていったようだ。

カフェを出ると、夜の気配が漂っている。
心は軽く、そして穏やかだ。
焦燥感に囚われることなく、ただ静かに、今この瞬間を感じる。
七月の終わりが、新たな始まりを告げているように思える。
どんな未来が待っているのかはわからないが、そのことが今はとても心地よい。
今回は焦燥感の解消につながるように催眠スクリプトを組み込みました。
現在コロナの療養中で、やることとやりたいことが一杯あるのに後遺症でできないもどかしさの中で生まれた僕自身の経験を踏まえて生まれた物語です。

今回から、読むセラピー改めリーディングセラピーとして投稿していきます。
サムネもアイディアが浮かばずフリー素材を使っていたのですが、今回からオリジナルのものを使用していきます。(今までのサムネも順次差し替え予定です)

最後までご覧いただきありがとうございます。
この投稿が少しでもあなたの役に立ちますように。
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