破られた約束

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コラム
約束を破られて傷ついたのは、
自分には価値がない、と突きつけられたように感じたからだ。

「お前との約束なんて、覚えておく価値もない」
「お前のことなんて、大切にしていない」

そんな声が、心の中で勝手に襲いかかってくる。
まるで自分自身が、ありとあらゆる言葉で自分を切り刻んでいくような感覚だ。

もし自分に自信がたっぷりとあれば、
「約束を破るような奴は、こちらから願いさげだ」と、
腹を立てて、相手をみかぎればいいだけの話。

けれど、現実はそう簡単にはいかない。

大抵は、約束を破った「あいつ」が自分にとってかけがえのない誰かであり、
依存している相手であり、愛する誰かだからだ。
だからこそ、裏切られた痛みは深く、鋭く、胸の奥をえぐる。

その傷は、時を超えて、場所を超えて、関係性を超えて、
忘れた頃に何度も繰り返し襲ってくる。

ある程度人生経験を積んで、
「よくあることだ」と悟った風な自分を演じてみても、
少しも傷つかない魔法なんて、この世には存在しない。

だから。
その傷を見て見ぬふりをして、
「もういいの、私は大丈夫」なんて、物分かりのいいふりをしなくていいよ。

あなたは傷ついている。
それは、あなたが相手をそれだけ大切に思えていたから。

思いっきり悲しんでいい。
思いっきり相手に腹を立てていい。
その気持ちは、そのまま感じていいんだよ。

そしてあなたに、何度でも言おう。

それでも、あなたには価値があるんだよ。

誰かがあなたの価値をおとしめた様に感じても、あなたの価値は変わらないんだ。

「そんな事いわれたって……」って、どこか冷めて、白けてしまうあなたでも大丈夫。

私がここで、ちゃんと知っているよ。
自分でも自分に、そう言い聞かせて生きてきたよ。
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