私も過去に失敗した、”寄り添う”ということ。

記事
コラム
今はカウンセラーとして
人に寄り添い、傾聴を仕事にしている私が
まだ20代だった頃の話。

友人から恋人に関する悩みを連日のように聞いていて
その度に3時間ほど電話で話していました。

長年の友人でしたし、「助けてあげたい」と
精一杯、対応していたある日のこと
その友人から「もっと寄り添ってほしい」と言われたんですね。

正直、こんなに一生懸命なんとかしてあげたいと思って
長電話に付き合った私の努力を「無駄だ」と言われたようで
すごくショックでしたし
こんなに長い時間話しを聞いていても
何一つ友人の力になっていなかったように思えて
落ち込んだことを覚えています。


”寄り添う”とは、追体験をするということ。

追体験とは
「他人の体験をあとからなぞり、
自分の体験のようにとらえること」をいいます。

”寄り添う”と聞くと
「うん、うん」と相槌を打ち
「そうだったんだね」「大変だったね」と共感し
優しく接することだと思いがちですが

例えるなら、
ずっと追っている連続ドラマを見ていると、
その主人公が言葉にしていなくても
「あぁ今辛いだろうな」とか「幸せだろうな」と
自分が主人公のになったように感じることってありますよね。

そんな風に
相談者の悩みの映画を
相談者の隣に座り、一緒にその映画を見て
主人公である相談者がその物語の中で
言葉にならない心の声を、自分の中で響かせてみる。

すると、
深い部分に触れる質問や言葉をかけることができ
相談者は「分かってもらえた」と実感して
それは信頼や安心に繋がっていきます。


20代の私は、友人の話を追体験しなかったために
どう返答していいのか分からず、ただアドバイスをして
長い時間電話に付き合うことで、
寄り添っているのだと思っていましたが

本当の寄り添いは、もっと深いところにあると分かり
大切な人との関係の深まりを実感できるようになりました。

相談を受ける側もまた
形ばかりの寄り添いでは感じられない
大切な人との深い繋がりを感じることができるのもまた
本当の寄り添いなのです。










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