SEOと逆SEOを提供していると、
お客さんから
「被リンクは効果があるか」
とか
「被リンクを買ってもいいのか」
といった質問をよくいただきます。
これを、SEO分野と逆SEOの分野に分けて説明しなければなりませんけれども、
SEO分野では、僕は一律に、「安売りされているリンクには効果がない。」と答えています。
そのあたりの話は、
をご参考されたい。
また、効果がないのにも関わらず、
今でも被リンクの効果が吹聴されている理由については、
で解説していますので、ご興味のある方はそちらをご一読ください。
この記事では、僕のもう一つの専門分野である「逆SEO」において、
「低品質なリンクを相手に送り付ける攻撃」は効果があるかどうか、
という話をします。
かつては、
「相手のサイトに低品質な被リンクをたくさん送り付けて、評価を下げる」
という方法が存在していました。
というのも、昔、「被リンクを買えば上位表示できる」が、ある程度成立していた時代があったからです。
当然、Googleも対策に動きました。
最初の対策は、不自然なリンクを受けているサイト全体にペナルティを課すことでした。
「Googleに村八分される」という言い方もしていました。確かに。
すると今度は、
「被リンクを購入したサイトがペナルティを受けるのであれば、相手のサイトに低品質な被リンクを大量に送れば、相手の検索順位を下げられるのではないか」
とそれを逆手に取る発想が出てきました。
この手法は、確かに一時期は効いていました。
しかし、よく考えてみてください。
第三者が勝手にスパムリンクを大量送信するだけで、被害者側のサイトの順位が簡単に落ちるのであれば、検索品質そのものが壊れてしまいます。
検索エンジンとしては、それだけは絶対に避けなければなりません。
そのため、Google側の対策の変遷についての詳細はここでは割愛しますが、約2016年以降は、外から勝手に付けられただけの怪しいリンクは、評価せずに無視をするという方針に変わりました
だから今では、質の悪いリンクを大量に送りつけたところで、相手の順位を下げることはできなくなったのです。
つまり、Googleの検索結果は、やはり小手先で操作できるほど甘くはない、ということです。
とはいえ、こう説明しても、なかなか信じてもらえないことがありますので、少し違う角度から考えてみましょう。
もし逆SEOの被リンク攻撃が本当に効くのであれば、すなわち、低品質なリンクを大量に送り込むだけで相手の順位を簡単に下げられるのであれば、どんなことが起こるでしょうか。
仮に、ものすごく重要で、ものすごく質の高いサイトがあるとします。
ユーザーにとって有益で、貴重な情報を提供しているサイトです。
ユーザーファーストのサイトです。
それなのに、どこかの金持ちの逆恨みを買ってしまったとします。
その金持ちが、莫大な資金を投じて、低品質なリンクを大量に買い集め、さらには低品質なサイトまで大量に作って、そこからひたすら攻撃したら、その優良サイトは検索結果から消えるのでしょうか。
もう少し極端な例で考えましょう。
LINEヤフーの総資産は約9兆円(売上は2兆円程度)です。
それに対して、かのイーロン・マスク氏の資産は約52兆5,000億円だと推定されています。
仮に、イーロン・マスク氏が何らかの理由でLINEヤフーのことが大嫌いになり、そこで、敵対的買収が何らかの理由でできなく、もしくは、したくなくて、せめて検索結果からでも消してやりたいと本気で考えたとします。
イーロン・マスク氏は、LINEヤフーの総資産を超えた、売上の5倍にも相当する10兆円をも出して、世の中のあらゆる低品質リンクを買い集めるだけでなく、低品質サイトを大量生産し、そこからLINEヤフーに向けて徹底的にリンク攻撃を仕掛けたとします。
どうなると思いますか?
それで、LINEヤフーの検索順位は本当に落ちるのでしょうか。
少しでも変わるのでしょうか。
ちょっと待った。この例、極端過ぎるよ。さすがに変わらないじゃん。LINEヤフーは有名だから。
という反論も聞こえてきそうですが、しかし、その線引きは誰がどのようにするのでしょうか?
どこまで有名なら落ちないのか。
どこまでのパワーを有するサイトであれば、低品質の被リンク攻撃を無力化にできるのか、
逆にどこまで弱いサイトなら落とされても仕方ないのか。
そんな線引きを、誰が、どうやって、公正に決めるのでしょうか。
仮に技術的にある程度の基準を作れたとしても、公平性は保てません。
だから検索エンジンとしては、そもそも、そんな抜け道自体を作らない方向に進むしかないのです。
そのために、優秀な技術者たちを抱えているわけです。
現実にも、誹謗中傷を主目的にしているような迷惑サイトは存在します。
ターゲットを見つけては、あることもないことで叩くようなサイトです。
その中にも、非常に有名なサイトがあり、取り上げられている記事数から推測すると、少なくとも数千単位の人や企業がターゲットにされています。
もし本当に、逆SEO目的の低品質被リンク攻撃が有効なのであれば、そうした迷惑サイトこそ真っ先に大量攻撃を受け、検索結果から消えていなければおかしいはずです。
にもかかわらず、実際には、そうしたサイトが今なお検索結果の上位に居座り続けているという事実こそが、低品質な被リンク攻撃は、もはや効果がないことを示す一つの反証です。
誤解を恐れずにあえていうならば、
僕は、裏技っぽいからとか、手法がグレーもしくはブラックだからとか、そういう理由だけで反対するほど、立派なモラルの持ち主ではありません。
むしろ、そういう話は好きです。
でも、どんな裏技も、どんな抜け道も、最低限、「本当に効果がある」という事実がなければ話になりません。
被リンク購入について、僕が反対している理由は、ただ一つです。
効果がないからです。