荘子の料理人に学ぶ、力まずに生きるヒント。

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こんにちは、泉恵舟です。
「肚が整うと、人生が整う」
そう信じて、古心術をお伝えしています。

今日は、古代中国の思想家・荘子が残した、ある料理人の話をご紹介します。

荘子の書に、こんな話があります。
腕の立つ料理人が、牛を解体しています。
刃は骨に当たりません。筋や腱の隙間を、自然に通り抜けていきます。力まない。押しつけない。ただ、自然の理に沿って動く。
だから刃は、何年経っても刃こぼれしません。
荘子はこれを、「道に従う」と表現しました。

この話を読んで、どう感じましたか。
「料理の話でしょ?」と思った方もいるかもしれません。
でも荘子は、料理の技術を伝えたかったのではありません。
生き方そのものを、この料理人に託して語っています。

私たちは日常の中で、どれだけ「刃こぼれ」しているでしょうか。
人間関係で消耗する。
思い通りにならないことに、強く抵抗する。
「こうでなければならない」という力みで、自分を削っていく。
これは、骨に刃を当て続けているようなものです。
料理人は、骨に逆らいません。骨の隙間を感じながら、そこを通り抜けていきます。
逆らうのではなく、流れを感じて動く。
これが、荘子が伝えたかったことです。

引き寄せの法則は、力で現実を切り開こうとします。
強い意志で。強い信念で。強いエネルギーで。
しかし、それは骨に刃を当て続けることと同じかもしれません。
やればやるほど、刃こぼれしていく。消耗していく。疲れていく。
料理人のように生きるとはどういうことか。
流れを感じながら、その中を動くことです。力まずに、しかし動いている。委ねながら、しかし在る。

古心術の密息も、この料理人の動きと同じ感覚を持っています。
息を吐くとき、強く押し出すのではありません。ただ、自然に、細く、長く、出ていくに任せます。
息を吸うとき、力んで取り込むのではありません。ただ、鼻から一瞬で、自然に入ってくるのを受け取ります。
お腹の張り出しは、静かに保ち続けます。
力まずに、しかし在る。
その感覚が、呼吸の中に宿っています。

荘子はこうも言っています。
「天地と我と並び生じ、而して万物と我とは一なり」
天地(てんち)と我(われ)と並び生じ、而(しか)して万物(ばんぶつ)と我とは一なり。
天地と自分は、同じ場所から生まれた。万物と自分は、ひとつのものだ。
料理人が牛の構造を感じ取れるのは、自分と牛が同じ自然の理でできているからです。
流れを感じ取れる人間は、その流れが自分の外側にあるのではなく、自分の内側にもあることを知っています。
肚を整えるとは、その内側の流れに、意識を戻すことです。

刃こぼれしない料理人のように、生きてみてください。
逆らわない。押しつけない。ただ、流れを感じながら動く。
その感覚への入口として、PDF本『引き寄せより、肚寄せ。古心術』にまとめています。氣が向いたときに、手に取ってみてください。

泉恵舟@人生の調律師
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