新しいことに惹かれたり、知らない世界に興味を持ったり。
そんな自分の好奇心を、前向きに感じている方も多いのではないでしょうか。
でもその一方で、
人と長く一緒に過ごした日や、刺激の多い場所に行ったあと、
ひとりになると、どっと疲れが出てしまうことも。
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こうした感覚を持つ方は、
「HSS型HSP」と呼ばれる気質に近いのかもしれません。
ただ、これははっきりとした診断名というよりは、
似た傾向を持つ人たちを表すひとつの考え方のようなものです。
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刺激や新しい体験を求める気持ちと、
音や人の気配、感情の動きを繊細に受け取る感覚。
その両方を持っている状態は、
よく「アクセルとブレーキを同時に踏んでいるよう」と表現されることもあります。
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繊細で、少し内向的なところがありながら、
同時に強い好奇心や行動力もある。
そうした人は、外の世界に踏み出すこと自体はできるけれど、
気づかないうちにエネルギーを使いすぎてしまうことも多いかと思います。
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たとえば、人と過ごす時間の中で、
ちょっとした空気の変化や相手の感情に気づいたり。
一つひとつは小さなことでも、
それが重なることで、あとからじんわりと疲れとして出てくる。
ほかにも、
新しい刺激が欲しくて一歩踏み出してみたけど、
刺激が強すぎて、どっと疲れたり。
私自身も、そう感じることがあります。
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仕事の場面でも、
同じことの繰り返しに少し息苦しさを感じたり、
変化や成長が見えないと、気持ちが沈んでしまうことがある。
それは「飽きっぽい」というよりも、
もしかすると、
自分の中の好奇心が満たされていないサインなのかもしれません。
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もしそうだとしたら、
大切なのは好奇心を抑えることではなくて、
どんな環境やペースなら心地よく満たせるのかを知ることなのかもしれませんね。
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この気質は、ときに少し扱いづらく感じることもありますが、
見方を変えると、自分の違和感に気づける力や、
変化に向かって一歩踏み出せる力でもあります。
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ここからは、ひとつの考え方として、
日常の中で少し楽になるヒントをいくつか挙げてみます。
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<少し楽に過ごすためのヒント>
まず一つ目は、
自分の感情や価値観を、ゆっくり見つめてみることです。
このタイプの人は、自分の興味や関心が頻繁に変わることもよくあるのではないかと思います。
自分の今に違和感を感じた時、
これまでの自分の価値観と何か違うのか、
または自分が何に疲れているのか。
今の自分を少しずつ言葉にしていくことで、
今の自分に適切な行動の範囲が見えてくるかもしれません。
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二つ目は、
意識して休む時間をつくることです。
気づかないうちに頑張りすぎてしまうこともあるので、
「少し疲れてきたかな」と感じたタイミングで、
一度立ち止まってみることも大切だと思います。
お気に入りの紅茶をゆっくり味わったり、
静かな場所でひとりの時間を過ごしたり。
そんな小さな時間が、思っている以上に心を整えてくれることもあります。
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三つ目は、
人との距離感を大切にすることです。
誰とでも無理に関わろうとすると、
それだけで大きなエネルギーを使ってしまいます。
少し距離を取ることや、
安心できる関係を大切にすることは、
自分を守るための自然な選択だと思います。
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もし、疲れや気持ちの揺れを強く感じたときは、
一度ゆっくりと深呼吸してみる。
そして、今の自分を一歩引いて見てみることで、
自分を客観的に見つめる冷静さを取り戻すことができるはずです。
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そしてよければ、
「自分の取り扱い説明書」をつくってみるのも一つの方法です。
自分はどんな環境が苦手なのか、
どんな環境に疲れやすいのか、
疲れを感じた時、どのようにリフレッシュするといいのか。
それを知ることは、
自分と無理なく付き合っていくための、やさしいヒントになるはずです。
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おわりに
好奇心があることも、繊細であることも、
どちらもあなたの大切な一部です。
どちらかを無理に変えようとするのではなく、
そのバランスを少しずつ見つけていくこと。
その積み重ねが、
これからの毎日を、少し過ごしやすくしてくれるのではないかと思います。