突然ですが、『転職エージェント』ってご存知ですか?
ここ数年、TVCMもたくさん放送されているので、耳にされたことがあるのではないでしょうか。
転職を考えている人に対して求人情報を提供したり、転職活動の進め方を教えてくれたり、面接を突破するためのノウハウをアドバイスしてくれる企業を「転職エージェント」と呼びます。
たくさんの転職エージェントがあって「どんな転職エージェントを頼ったら良いのか」「活用するにはどうしたら良いのか」と悩むことはありませんか?
今回はそんな悩みの解決するために、転職エージェントの事を深掘りしていきます!
まずはそもそも転職エージェントとはどんな企業なのか、サービスなのかから紐解いていきましょう!
転職エージェントとは
転職を希望する人と従業員の採用を考えている企業を結びつけるサービスです。
求職者には求人情報だけでなく転職に向けたノウハウ(応募書類の添削・面接対策など)を提供し、企業には企業の求める人材を推薦するだけでなく、中途採用を成功させるためのノウハウを提供しています。
少子高齢化、人手不足(働き手の減少)、買い手市場といった労働市場の状況もあり注目を浴びている業界です。
この「転職エージェント」というビジネスを行うには、職業紹介の許認可を厚生労働省から得て、職業紹介事業者となる必要があります。
許認可の取得そのものは難しくなく、いくつかの要件を満たし、所定の手続きを行うことで得ることができます。
職業紹介事業者とは
職業紹介事業者は2種類に分かれています。
1.無料職業紹介事業者
営利を目的とせず手数料や報酬を得ずに職業紹介を行う事業者
例:ハローワークや大学のキャリア支援など
2.有料職業紹介事業者
営利を目的とし、採用企業から手数料や報酬を得て職業紹介を行う事業者
例:転職エージェント
※転職を希望する個人から手数料・報酬を得ることはできません。
どちらも厚生労働省の許認可を得ており、事業所の所在地を管轄する労働局の指導の下、事業を行っています。
実はこの有料職業紹介事業者が近年増え続けているんです。
厚生労働省が発表している資料を見ると令和5年度の職業紹介事業者数は31,237所。
赤いグラフの無料職業紹介事業者数は長年横ばいですが、青いグラフの有料職業紹介事業者数は右肩上がり。
令和5年度では30,113所になっています。
30,000所を超える有料職業紹介事業者(転職エージェント)が国内にあるって驚きませんか!?
これってローソンとファミリーマートの店舗を合わせた数と同じくらいなんです。
【参考情報 2024年2月末時点の店舗数】
ローソン:14,643店舗
ファミリーマート:16,271店舗
転職エージェントの種類
転職エージェントにはいくつかの分類があります。具体的に見ていきましょう。
<取り扱う求人の業界・種類で分類>
「総合型」と「特化型」の2種類があります。
【総合型】
幅広い業界・職種の求人を取り扱っています。
【特化型】
イメージしやすいのは
・医療業界(看護師やドクター)に特化
・介護業界に特化
・ITエンジニアに特化
という具合に分野を絞っているエージェントが多いです。
<サポート体制で分類>
「分業型」と「両面型(両手型)」の2種類があります。
【分業型】
転職エージェント内でRA(リクルーティングアドバイザー)とCA(キャリアアドバイザー)とに分かれている。
それぞれRAは企業の採用活動のサポートを担当し、CAは転職希望者の転職活動のサポートを担当します。
転職希望者の中でも、一人の担当者と膝を突き合わせながら相談したい人のサポートをしやすい体制です。
なお、転職希望者を支援する担当者の名称は転職エージェントごとに異なっており、キャリアアドバイザー・キャリアコンシェルジュなど多様な名称が使われています。
【両面型】
分業型と違い1人のアドバイザーが、企業・転職希望者の双方のサポートを行います。
転職希望者の中でも、高い専門性を持ち合わせている人のサポートをしやすい体制です。
増えている新しいサポート体制
転職エージェントの中でも新しいサポート体制を活用するケースが増えいます。
それは『プラットフォームを介して転職エージェント同士が連携/提携する』サポート体制です。
一言でいうと『分業型』のサポート体制を転職エージェント同士(社外)で行っていると考えるとイメージしやすいです。
採用企業とコンタクトを取る転職エージェントがRAで、転職希望者とコンタクトを取る転職エージェントがCAという役割分担です。
この新しいサポート体制は、新興転職エージェントが活用しているケースが多いです。
古くから職業紹介事業を行っている転職エージェントはたくさんの企業と繋がりを持っており求人を保有しています。しかし、新興転職エージェントはマンパワーの問題もあり、創業当初からたくさんの企業と繋がりを持つことができません。
その点、プラットフォームを活用することで、他の転職エージェントが保有している求人を自社で保有している求人のように転職希望者へ紹介することができるようになるので一気に保有求人数を増やすことができるのです。
転職希望者の「求人をたくさん紹介して欲しい」というニーズに応えることができます。
転職エージェント?違うの?新しく増えている新サービス
新しく増えているサービスといえばフリーランス・業務委託を斡旋するエージェントサービスが増えています。
ITエンジニア系から始まり、最近ではマーケティングや管理部門に至るまで、『プロ人材』『好きな時に働くことができる』『報酬は月額●●●万円』といった謳い文句でSNSなどで見かけます。
このサービスは転職エージェントと言えるかというと、厳密には転職エージェントとは言いづらいです。
転職エージェント(職業紹介事業者)の一番のポイントは、採用企業と転職希望者が雇用契約を結ぶことです。
『雇用の斡旋』が職業紹介事業者の役割です。
中には転職エージェントの機能と、フリーランス・業務委託のエージェント機能を併せ持つ人材サービス会社もあります。
まとめ
一括りに転職エージェントといっても、扱っている求人の種類やサポートの体制に違いがあります。
普段、みなさまが活用している転職エージェントはどのタイプの転職エージェントでしたか?
それぞれにメリット / デメリットがあるので、一概に「この転職エージェントはダメ!」ということはできません。
あなたのキャリアを実現する為に最適な転職エージェントと出会えることを願っています。
ただテクノロジーの進化、労働市場の変化に応じて転職エージェントに求められるサービス、転職エージェントの在り方もどんどん変わってきています。
フリーランス・業務委託のエージェントサービスは、正に令和の時代だからこそ注目されるサービスではないでしょうか。
選択肢が増え便利になることは嬉しいことですが、「自分にはどんなサービスが合うのか」は分かりにくいですよね。
そこで次回は『転職エージェントで働く人』と題しまして、CAやRAの事を深掘りしていきます。
ご期待ください!