新しい退職の仕方として注目度が高まっている、退職代行サービス。
どんなサービスなのか、利用するメリット・デメリットなど、転職に向けた選択肢のひとつとして見ていきたいと思います。
退職代行サービスとは
これまでの一般的な退職は以下の形でした。
①会社に退職したいことを伝える
②有給消化と退職日決め、引き留めなどの交渉
③人事担当との書類関連や退職金などについてのやり取り
④同僚への引継ぎや挨拶、お客様への挨拶
退職代行サービスでは、上記の①~③を代行。
利用者は出社や会社とのやり取りが不要で、実質「即日退職」が可能です。
④については、急な音信不通状態となります。
料金は2万円前後が相場。参入企業も増えているようです。
※即日退職について
法律では退職までの期間が、やむを得ない場合を除き最短2週間となっています。有給休暇が2週間以上残っていれば即日有給消化スタートで出社不要、有給休暇が2週間未満であれば欠勤+有給で出社不要のケースが多いようです。
退職代行サービスを選ぶポイント
ケースバイケースですが、残業代・有給・退職金・慰謝料・賠償金といった法律にかかわるやり取りが発生する場合もあります。
内容によっては、弁護士しか対応してはいけないものも。資格のない人が対応してしまうと法律違反となり、トラブルが大きくなる可能性があります。
また、中には中途半端な仕事しかしない退職代行会社も。実際に、退職意思だけを伝えて、その後の連絡が不通になるといったケースも発生しています。
退職代行サービスを選ぶ際は、料金だけでなく「しっかりとした実績の有無」「弁護士との連携体制」も考慮したほうがいいかもしれません。
退職代行サービスを使ったほうがいい人
簡単に言うと、一刻も早く辞めたほうがいい状態・状況の人です。
例えば…
●家を出ようとすると体調や精神に異常が起きる(吐き気・涙・気絶など)
●パワハラ・セクハラ・いじめを感じている
●最低賃金、上限の労働時間、休日などの法律・法令に違反している
●詐欺まがい・詐欺・違法な事業、業務をしている
●自分で退職意思を伝えた際、恫喝や脅迫、それに近いことをされた
●退職意思を伝えたのに、辞めさせてくれない
自分の心や体に悪影響を与える相手、法律や法令を守らない相手と関係を続けることは、今も将来も「百害あって一利なし」です。
でも、そうした相手であればあるほど、関係を断つことが難しいのも事実。
そこで、退職代行サービスの力を借りるというわけです。
会社とのやり取りは不要ですし、出社しないという選択への恐怖も後ろ盾がいることで軽減させられます。
退職代行サービスを利用する際は、自分の置かれている状況についてしっかりと説明・相談しておくことをオススメします。
自分で退職意思を伝えたほうがいい人
退職代行サービスを使ったほうがいい状況・状態に該当しない人で、退職することに「申し訳なさ」「恥ずかしさ」といった感情がある人です。
こうした感情が沸く人は、会社に残る同僚やお世話になった方などのことを考えられる、共感能力の高い人なのだと思います。
そして、共感能力がある人を周りは「大事な人」「信頼できる人」と友好的に評価していることがほとんどです。
退職代行サービスを使うと、友好的な相手との関係を断つことになり、未来のチャンスを捨ててしまうかもしれません。
未来のチャンスとは、例えば「前職の企業や前職時代の顧客と商談することになった」「面接に行ったら以前の職場の人事担当者が面接官だった」など。
筆者の場合はコロナの時期、フリーランスになる前に勤めていた会社から連絡があり、大変だろうからと発注をいただいて助けてもらった経験があります。
もちろん、確率は高くないかもしれません。
でも、再会がどんな形になるかは誰にも予測できないもの。
バタフライ効果ではありませんが、退職時に伝えていた「ありがとうございました」「お世話になりました」の一言が、大きな影響となって返ってくる可能性はゼロではありません。
一般的な退職時のやり取り
初めての退職・転職では、どんなことを話すのかなど不安を感じるもの。
簡単に、一般的なやり取りをご紹介します。
▼上司や人事に「辞めたい」を伝える
▼ほとんどの場合で辞める理由を聞かれ、軽く引き留められる
▼会社側で調整可能な理由であれば待遇変更などの打診がある
▼退職意思が変わらなければ退職日について相談・決定
▼現状の仕事や顧客などの確認と引継ぎについての打合せ
▼人事との給与や退職金の支給、必要書類についての打合せ
▼引継ぎ、お客様や同僚への挨拶(直接・メール・電話など)
▼私物の整理、送別会
退職意思を伝えたからといって、怒られたり、文句を言われたりすることは基本的にありません。
手続きも少し面倒に見えますが、一般的な企業であればスムーズに進みます。
退職・転職に迷っているという方からの相談も受け付けています。