《RCサクセション「ぼくの好きな先生」(1972年)》
僕は、おやつを食べすぎたわけではないのに
急に、おやつを食べてはいけない病気になってしまったんだ
(´・ω・`)
いっつもペンみたいな注射をもって、ともだちに「ヤバいブツみたいだね」と言われる白い粉をもって、いつか「しょくむしつもん」されたらどうしよう。
こんな生活になってしまって、がっかりだ。
僕は、食べ盛りなのに。
新しいお医者さんにみてもらうことになったんだ。
おじさんか、おじいさんのあいだ位の年みたいだ。
そのお医者さんは、はじめて会った時に
「なぜ僕がこの病気になったのか」を「でんしカルテ」とにらめっこしながら
「ぜんもんどう」のように、ひとりで5分ぐらいブツブツ何か言っていたよ。
大丈夫かなあ?この先生と、仲良くなれるのかなあ?
なんだか怖そうだなあ?
さいしょはそう思ったけど、先生はとてもやさしかった。
「先生。僕のからだは〇〇っていうなにかを、いつか作れなくなっちゃうの?」
「チャバタロウ君。それはね、『神のみぞ知る』だよ。」
そっかあ。それなら考えてもしかたないね。
先生は、患者の気持ちがわかる人だと思ったよ。
先生は、「こんなこまかい事きいてもいいのかな?」という僕の質問にも、全部ていねいに答えてくれた。
おやつも、工夫すれば少しずつなら食べていいみたい。ヤッタア!
血液検査の数字も、少しずつ落ち着いてきたんだ。
先生と出会ってからしばらくして、僕はこんな質問をした。
「先生、僕怒ったり興奮すると「けっとうち」が高くなっちゃうんだけど、高校野球の試合をみてハラハラした時もそうなるんです。楽しい気持ちなんだけど・・・そういうものなんですか?」
「そうですよ、イヤな事だけじゃなくて気持ちが大きく動くと上がるんだよ。
チャバタロウ君は、高校野球が好きなんだね!」
「はい!応援しているチームがせっせんで勝ち続けていて、とても嬉しいんです!」
「そう、良かったね!高校野球、楽しいよね!・・・ところで、オータニは?」
「え?」
僕はもちろん大谷選手の事は知っているけど、メジャーリーグの事はそんなにくわしくない。
正直にそう伝えて、
「マンガの主人公みたいで、すごいと思います!」と言った。
それからは先生は、大谷選手のすごさを、すごく嬉しそうに語っていた。
ホームランたくさん打って盗塁もして、ありえないよ、とか。
僕はあまりわからなかったけど「ON時代」はどうだった、とか言ってた気もする。
それから僕と先生の会話には、時々野球のことばを使うようになった。
ここの病院では、僕は3つの科に行っているよ。ぜんぶ内科系。
「先生、この前トリプルヘッダーをやってみたらキツカッタです!」
「そっかあ、じゃあチャバタロウ君、来月からはダブルヘッダーにしようね!」
この秋、大谷選手はじめ日本人選手が3人かつやくしているドジャースと、
ブルージェイズというチームでワールドシリーズがあった時には、すごかったんだ。
僕はさっきも言ったけど、海外の野球のことはあまりわからない。
先生は、むかし「ほくべい」に住んでいたことがあって、本場の野球をみるのが好きだったみたい。
ワールドシリーズの試合がぜんぶ終わったあとの診察の日に聞いてみた。
「先生は、どっちを応援してたんですか?」
「ブルージェイズですよ。強かったと思いますけどね。」
それから、僕の知らない選手の名前もたくさんでてきたけど、楽しそうにいろいろな試合をふりかえっていたよ。
僕は、先生がやさしく僕の話をきいてくれること、
ていねいに診察してくれること、
どっちもすごく感謝してるんだ。
僕の病気は、ずーっと続くリーグ戦みたいに長いから、
いつも気持ちが元気でいることが大切みたい。
だから、診察の時にたくさん楽しいお話をしてくれるのはもしかしたら、病院か、先生の考えた作戦―「サイン」なのかもしれない。
それはどっちでもいいんだ。
僕は、先生が僕の事を「病気の子」としてみるだけではなく、「一緒に楽しく野球の話が出来る子」と思ってくれることがすごく嬉しいし、
時々、僕の事そっちのけで一人でワクワク盛り上がってる先生の楽しそうな姿をみるのが、とっても大好きで楽しい気持ちになるんだ!!
※↑実話を少しだけ元にしたフィクションです。
※《今回よりスタート》
~「ぼくの好きな先生」シリーズ~
自分がお世話になったいろんなジャンルの「先生」達について、時々書き綴っていきたいと思います( ..)φ
☆あなたに関わりのあるorあった、いろんなジャンルの「先生」にまつわるエピソードも、良かったら是非聴かせてください!!
✨お読みくださり、ありがとうございました•͙‧⁺o(⁎˃ᴗ˂⁎)o⁺‧•͙‧⁺✨
↑お手軽ワンコイン♪
チャットのお申込みは、電話待機中にメッセージよりお気軽にどうぞ☆
(待機中以外は「受付休止」表示になっております)
ちゃば☘️茶葉