キャリアの捉え方|「能力がない」は、「まだ」の状態に過ぎない

キャリアの捉え方|「能力がない」は、「まだ」の状態に過ぎない

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学び
こんにちは。2級キャリアコンサルティング技能士|合同会社たお代表の工藤でございます。
今日のテーマは、「能力がない」は、「まだ」の状態に過ぎない

「勤勉な無能」という言葉を耳にしました。

組織論ではよく知られた考え方の一つですが、その言葉を聞いた瞬間、私はどこか違和感を覚えました。

勤勉であることは、本来、その人の大切な資質の一つです。それにもかかわらず、「無能」という強い言葉と結び付けられてしまうことに、私は少し立ち止まって考えたくなったのです。

「無能」とは、本当にその人を表す言葉なのだろうか

私は、「無能」という言葉は、その人自身を表すものではないと思っています。
もし能力が十分でない状態があるとすれば、それはその人の価値ではなく、今の役割に対して必要な経験や知識、判断力が、まだ十分に育っていない状態なのだと、私は思っています。

「まだ」という言葉には、未来があります。
経験は積み重ねることができます。
知識は学ぶことができます。
判断力も、実践を重ねることで磨かれていきます。

つまり、「今できない」と「これからもできない」は、まったく別の話なのです。

実践だけでは、人は育たない

一方で、私はもう一つ気になっていることがあります。
経験はとても大切です。
しかし、経験だけを積み重ねれば成長できるわけではありません。
もし実践ばかりを繰り返し、学ぶことや振り返ることが十分になければ、知らないうちに自己流が積み重なってしまうことがあります。
経験は財産です。
だからこそ、その経験を知識と結び付けながら整理し、振り返ることで、本当の力へと変わっていくのだと思います。

学びと経験は、どちらか一方ではなく、両輪なのです。

私が可能性を感じるのは、「学ぶ人」

私は、経験が少ない人よりも、学ぶことをやめてしまった人のほうを心配します。

・学ぶ姿勢がある人は、必ず変わります。
・分からないこと、できないことを認められる人。
・素直に人の話を聞ける人。
・できない理由ではなく、できる方法を考え続けられる人。

そういう人は、時間はかかっても着実に成長していきます。能力は、生まれ持ったものだけではありません。学び続ける姿勢そのものが、能力を育てていくのです。

人を育てるということ

だから私は、「勤勉な無能」という言葉よりも、「これから伸びる可能性を持った人」という見方をしたいと思っています。
もちろん、経験が必要な役割もあります。
責任ある立場には、それだけの判断力も求められます。

しかし、それは「今はまだその役割に必要な経験が満ちていない」ということであって、その人の可能性まで否定する理由にはなりません。

人は、学び、経験し、振り返りながら成長していく存在です。

マネジメントとは、人を分類することではない

私は、人を「有能」と「無能」に分類することが、マネジメントの本質だとは思っていません。

本当に大切なのは、
「この人は、どんな環境なら力を発揮できるのだろう。」
「どんな経験を積めば、次の役割を担えるようになるのだろう。」

そう問い続けることが、大切なのだと私は思っています。
人には、それぞれ力を発揮できる場所があります。

その場所を見つけ、成長できる環境を整えていくこと。
それこそが、人を育てるということなのだと、私は思っています。

「できない」は、未来を決める言葉ではない

以前、「できないこと」について記事を書きました。
私は今も、その考えは変わっていません。

「できない」は、その日の出来事です。
「能力がない」も、その時点での状態です。

どちらも、その人の未来を決める言葉ではありません。

だから私は、人を見るときに、「今できるか」だけではなく、「これから何を積み上げていけるか」を大切にしたいと思っています。

その視点こそが、人を育て、組織を育て、そして社会全体の人的資本を育てていくことにつながると、私は信じています。

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