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人生の経歴と進路であるライフキャリアは、従来は所属、職務、職位、所得などで表される職業的上昇志向をもち、組織従属する他者報酬追求型であった。それは常に社会的に正しいかどうか評価されるため、不安や緊張を伴い、ノルアドレナリン分泌持続型であるため、肩こり、頭痛、不眠、高血圧など、交感神経緊張による疾病に悩まされやすいものであった。
ヨーロッパ諸国のワークライフバランス志向にみられるよう、これからの自分の人生は愉しいかどうかという自己評価によるライフキャリアが求められる。自己満足や社会貢献による人生満足感がえられる自己報酬追求型でありたいものである。そこではドーパミン分泌持続型である、食依存、タバコ・アルコールを含む薬物依存、セックス依存などによるドーパミン分泌にたよる代償行動はいらない。生きること自体がドーパミン分泌を促し、精神健康が促され、幸せになれる。だから生活習慣病が克服できる時代にもなれるだろう。もちろん他者報酬追及型がなくなるわけでない。他者報酬追及と自己報酬追求のバランスがはかられるということである。これまでは、子どもや配偶者や親など家族間で、それぞれがどのような進路で人生満足感が求められるかという話し合いやその実現を助けあう関係はなかった。あくまで所属、職務、職位、所得などで表される職業的上昇志向を助けあうだけであった。私たちは過去の専ら生き残りを図るサバイバル脚本から、お互いの人生が満足し合えるように助け合える愛情脚本に転換が迫られている。この転換を促す社会貢献がどれだけSATで可能か、私たちの挑戦が試されていると言えそうである。
自分の気持ちを抑圧しないで表現しようとすると、見捨てられる怖さや否定される怖さから率直になれない。これは、育成史のなかで、「自分が満足するように生きていいのよ」という無条件の愛で包まれる実感のメッセージを親から受け取ってこなかった…あるいは、学校や会社で自己主張することを「生意気だ」「今に見ていろ」といった反応を得てきたことが原因…率直になることを阻む社会環境が日本にはあった。