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これまでの時代の私たちは、「正しく行動できるかどうか」に基づいて生きてきたといえるのではないだろうか。その場合、正しく生きているかどうかを決めるのは自分ではなく、一般化された他者である。私たちは、一般化された他者の評価を気にして、他者から報酬(収入、評判、地位、名誉など)が得られるように生きる他者報酬追求型行動をとってきた。他者報酬追求型行動は、運動会の徒競走のスタート前の心臓のドキドキのように、不快物質ノルアドレナリンが分泌しやすい行動である。
ノルアドレナリンは、肩こり、頭痛、不眠、胃痛、腰痛などの原因となる化学物質である。ノルアドレナリンが分泌し続けるように生きていては、痛みが増すばかりで、その不快さにはとても耐えられない。ノルアドレナリンの毒性は、ハブの毒の10倍以上といわれる。
だから私たちは、気晴らし食いや気晴らし性行為など、快感物質ドーパミンの分泌促進行動をとることによって不快さを代償させるのである。また、アルコールや抗不安剤、睡眠剤に頼り、不快物質ノルアドレナリンの分泌を抑制する行動を嗜癖する人も少なくない。
つまり、不快物質の分泌持続が余儀なくされる日常に対して、絶えず「生きる痛み」を緩和する快感への嗜癖行動をとらざるを得ないのである。今日、嗜癖行動病である生活習慣病の増加が止まらないのも不思議ではない。