出版できる人と、できない人/ベストセラー本を読んで改めて考えたテーマ
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ビジネス・マーケティング
「また同じところで悩んでいる」あなたへ
何かを始めようとするたびに、
「本当にこれでいいのか」
「失敗したらどうしよう」
そんな思考がぐるぐる回り、結局動けないまま時間だけが過ぎていく。
悩んでいる自分は、真剣で、誠実で、考えている証拠だ。
そう思いたくなる気持ちも、よく分かります。
でも同時に、どこかで薄々気づいていませんか。
この悩みは、前に進ませてくれているのか?と。
そんなときに読んだのが、
ベストセラー『悩まない人の考え方』でした。
悩みは「解決」するものではなく「解消」するもの
この本で最初にハッとさせられたのは、
悩みは解決するものではなく、解消するものだ
という考え方です。
悩みを正面から殴り倒そうとするのではなく、
書き出し、分解し、角度を変えて眺める。
「何に悩んでいるのか」ではなく、
「どこで立ち止まっているのか」を可視化する。
悩まない人とは、感情を持たない人ではありません。
悩みを“長期滞留させない人”なのだと感じました。
「思いどおりにいかない」と「うまくいかない」は別物
もう一つ、強く印象に残ったのがこの違いです。
思いどおりにいかない
うまくいかない
前者は、自分が描いたストーリー通りに進まないだけ。
後者は、どんな手段を取っても成果が出ない状態。
この二つを混同した瞬間、人は必要以上に悩み始めます。
出版の現場でも、これは頻繁に起こります。
「根拠のないポジティブさ」は、ただの現実逃避
私はこれまで、
「本を出したい」という人と数え切れないほど会ってきました。
その中で何度も見てきたのが、
根拠のない自信に満ちたポジティブさです。
「なんとかなります!」
「走りながら考えます!」
行動すること自体は大賛成です。
インプットだけで動かないより、100倍いい。
でも本当に重要なのは、
走り出した先に何があるのか
どこで軌道修正が必要になるのか
どこを越えたら引き返せないのか
これを考えているかどうか。
残念ながら、
根拠のないポジティブな人ほど、
締切を守らない、連絡が途切れる、
自分にメリットがないと動かない。
そして、本はほとんど出せていない。
これは私のはっきりした実感です。
出版できる人は「信用のクレジット」を積んでいる
この話は、私がよく言っている
信用のクレジットの話にも直結します。
ビジネスの世界で、
根拠のない自信満々ほど信用できないものはありません。
一方、出版できる人は違います。
・小さな約束を守る
・できないことを先に伝える
・感情ではなく構造で判断する
悩まないのではなく、
悩みを管理している。
だから編集者も、デザイナーも、
「この人なら任せられる」と判断できる。
これは「生き方」の本でもある
『悩まない人の考え方』のあとがきには、
これは生き方の本でもある、
と受け取れる一節があります。
ビジネスの最前線で戦い続けた人の思考に、
1800円ほどで触れられる。
改めて、本というメディアの力を感じました。
紙であれ、電子であれ、
これから出版を目指す人にとって、
避けて通れない一冊だと思います。
あなたは、どちらの側に立ちますか?
悩みを抱え続ける人か。
悩みを解消し、前に進む人か。
そして——
出版できる人と、できない人。
その分かれ道に、
今のあなたは立っていませんか?