~わたしたちは、どちら側から世界を見ているのか~
最近、『タフティ』という不思議な本を読みはじめました。
まるで映画のように、自分の現実を編集していく──
そんなイメージで書かれた一冊です。
この本の中で印象的なのが「背中の外部センサーに意識を置く」という考え方。それは、“自分の中心”からではなく、“少し離れたところ”から世界を見る視点を教えてくれました。
これは、まるで「易」とそっくりだなと思ったんです。
易では、よく「陰と陽」「裏と表」「静と動」というふうに、世界を“ふたつの面”でとらえます。
光があれば、必ず影ができる。
笑顔の裏には、誰にも見せていない涙がある。
どちらが「正しい」でも「間違っている」でもなく、
それぞれが影響しあって、今の自分が形作られているんですね。
タフティが伝えてくれるのは、
「今見えている現実は、未来のフィルムの“表面”」だということ。
でも、心が乱れていると、“望まない面”を自ら選び取ってしまう。
一方、易もまた、「どんな“卦”が出たとしても、それは今の自分の“内側の投影”である」と教えてくれます。
そして、そこには常に“変化”の流れ(=之卦)が存在している。
つまり、どんなに暗く見える時でも、
“もうひとつの面”は必ず、用意されているということ。
私はこのふたつの知恵に出会ってから、
うまくいかない時に「現実をどう変えようか」と焦るより、
まずは、「どちらの面を今、見ているんだろう?」と問いかけるようになりました。
見方を変えれば、世界も変わる。
タフティも、易も、「あなたには選ぶ力がある」ということを、伝えてくれています。
🌙あなたの“今”を、静かに見つめる時間を──
このコラムを読んでくださったあなたへ。
「今の自分が、どちらの面を見ているのか?」
そう自分に問いかける時間は、とても静かで、でも深い癒しをもたらしてくれます。だけど、ひとりでその問いに向き合うのが難しいときもありますよね。
そんなときは、易の言葉を借りて、あなたの心の地図を広げてみませんか?
私がご提供している鑑定では、易の卦(け)と爻(こう)のメッセージを通して、「いま、あなたの前にある“見えない風”」を読み解いていきます。
・迷いの中にある方へ
・変化のタイミングを感じている方へ
・自分の内なる声に耳を傾けたい方へ
どんな時でも、易は優しく、時に厳しく、でも必ずあなたの進む道に“ヒント”をくれます。必要な方へ届きますように。