【コミュニケーション・スキル⑱】恋人の落とし穴
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③まずはお兄ちゃん、お姉ちゃん、弟、妹的存在をいっぱい作ろう
「さみしいから」というのもダメ、「彼女」「彼氏」を目をギラギラさせて探すのもダメだとしたら、一体何からどうしたらいいのでしょうか?これは簡単です。まずはお兄ちゃん、お姉ちゃん、弟、妹的存在をいっぱい作ることが先決です。「えっ、自分の兄弟にちゃんといるよ!」という人もいるでしょうが、この四者を完備している人はそういません。
例えば、長男長女の人はしっかりしている人もボーッとしている人もいずれもいますが、末っ子の人と比較すれば、「甘え下手」な人が多いのは厳然たる事実でしょう。こういう人には、逆に自分を弟妹の立場で面倒を見てくれるお兄ちゃん、お姉ちゃん的存在が、「情の成長」という観点からどうしても必要になるのです。これは「情は情でしか買えない」ためで、「実際に経験しない限り、情は育たない」からなのです。自分の家では長男長女でも、外で(社会的に)お兄ちゃん、お姉ちゃんをいっぱい持っている人は間違いなく、情が豊かに幅広くなっていきます。これに対して、末っ子の人などは逆に自分が面倒を見てあげるべき、弟や妹が必要になります。話を聞いてあげたり、助けてあげたり、面倒をみて育ててあげるような存在がどうしても必要なのです。
こうしたお兄ちゃん、お姉ちゃん、弟、妹的存在は多ければ多いほどいいもので、それだけ人間関係のハバが広がり、情が豊かになっていくわけです。逆に恋人は本来1人であるべきもので、少なければ少ないほどいい存在です。ビジネスの現場でも、長男長女的な責任を持つ側面も、末っ子のように可愛がってもらい、面倒を見てもらう側面も、はたまた真ん中の子のように両者をつなぐ側面も全て必要になってきます。
人によってはさらにお父さん的存在、お母さん的存在が必要になる場合もあります。これは兄・弟・姉・妹の場合もそうですが、肉親として実際にいても関係としては良好でなかったり、傷を負っていたりするケースがあるからで、この場合は、本来の関係を取り戻すために必要となるのです。歪んだ情、傷ついた情は時間と共に癒されるとは限らず、沈潜して別な形で表面化することが往々にしてあるものです。これはフロイトの言う「個人的無意識」に他なりません。
基本的に父・母・兄・弟・姉・妹の6者が「人間関係論」「情の成長」から見て決定的に重要な存在であり、ここで人間関係・情が豊かに育まれることが1人の成熟した男性と1人の成熟した女性として関係を築く上での「土台」となるのです。こういう土台をきっちり作らずして、いきなり高いビルや立派な豪邸を作ろう、それは私の長年の夢だ、理想だと言っても、それは無理があるというものです。