【コミュニケーション・スキル⑪】一撃必殺のコトバ術
記事
学び
②「つかみ」は最初(アタマ)で決まる
これはセールス・パーソンなど対人・接客の仕事をしている人にとっては「鉄則」と言ってもいいものです。よく「3分以内につかめ」とか「出会って3秒が勝負だ」とか言われるわけですが、その所要時間はともかく、「最初」が肝心であることは間違いありません。そう言えば「巨人の星」の星飛雄馬も、「しょっぱなからドバーンと出ばなをくじくに限る」と言っていましたね。なぜなら出会いがしらの「第一印象」はその会話の80%を決めるほどの比重を持つからです。
しかもこれは必ずしも「コトバ」「会話」とは限りません。人によっては握手1つ、お辞儀1つで「おっ、こいつは」と思わせてしまいます。若きアントニオ猪木さんなどもこういう人でした。あるいは同僚や友人でも、用事があって会った時に、満面に笑みを浮かべて、「おー、待ってたよ~。いやー会いたかった。さ、さ、こっち、こっち。ほらほら」とか言われると、「あれ、何かな?」とか思いつつも、何だかうれしくなってしまいます。何か自分が大事にされているような、期待されているような感じを受けるからです。もちろん、それが単なる社交儀礼なら、むしろイヤな気分になりますが、本当にそう思っていることを素直にストレートに表現されると、うれしいような恥ずかしいような気持ちになるものです。知らないうちに心がつかまれちゃっているわけですね。
最初に大声&ビッグ・スマイルで「よろしくお願いしまーす」「おはようございまーす」と言ったりしてつかみをかけ、これだけで面接試験で合格が決まった人も実に多いのです。あるいは、お笑いコンビのアンタッチャブルはテレビ局内でも好印象を持つ人が多くいるとされますが、彼らは売れてからも売れる前と変わらず、誰と会っても「あざーっす!」(ありがとうございまーす)と大声で挨拶を欠かさないことも関係しているのでしょう。ガイダンスやセミナー講師が「今日、私のお話には3つのポイントがあります」「結論から先に話しますとこういうことです」とズバリ言ったりするのも、最初(アタマ)を取るために必要だからやっていることなのです。
ちなみに全米ナンバーワンのセールスマンに対して、インタビューした有名なテレビ司会者が疑り深そうに聞いたことがあります。
「本当に何でも売ることが出来るんですか?」
「売れますよ。」
「じゃあ、私にこの灰皿を売ってみて下さい。」
「いいですよ、いくらだったら買います?」
「そうだな、1ドルぐらいかな。」
「ダン!(契約成立)」
一瞬でつかんじゃってますね。