【コミュニケーション・スキル⑧】相手のプラス反応に敏感になろう

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②「笑ってくれた」「面白がってくれた」体験の積み重ねが自信につながる
 友達同士の会話でも、人前でのスピーチでも、偉い人との座談でも、「失敗」は付き物ですが(失敗にめげないことも大切ですね)、心の支えや自信になるのは「笑ってくれた」「面白がってくれた」体験に尽きるといっても過言ではありません。やはり、人間の本心に「人を喜ばせよう」とか「人の役に立ちたい」という気持ちがあるもので、自分がしゃべったことがウケて、相手が涙を流して腹をよじりながら笑っている姿を見たりすれば、やっぱりうれしくて仕方がないものです。逆を考えれば分かりますね。「人を悲しませてやろう」「人のお世話になろう」とか普通の状態ではなかなか思えないものです。これにはまってしまえばお笑い芸人の道となりますが、そこまで行かなくても、この体験を積み重ねることは自分の人格・性格に対する自信になっていくのです。逆にこうした体験が乏しいと、「自分は楽しい人間じゃない」「友達もそんなにいないし・・・」「暗い人間だから何やってもダメだ」とか思うようになり、心も人間関係もマイナス・ベクトルになってしまうのです。
 さらに「自己肯定体験のイメージをふくらませる」といったやり方もあります。これは、どんなに小さなことであっても、自分のことをほめてくれたり、認めてくれたりするとうれしいものですが、その時のイメージを何度も思い描いて、情的追体験をするというものです。悲観的な人は逆に自己否定体験のイメージをふくらませて、「やっぱり自分はダメだ」と考えてしまいがちです。1人でニヤニヤしている人は何がしか思い出し笑いをしているものですが、実は心の中でこういったイメージを反芻(はんすう)しているわけです。こういうタイプの人は「自己修復力」があるので、意外に傷つきにくいものです。周りからヘンな人と思われるのも困りものですが、根底に「自己肯定」があるか「自己否定」があるかは、表情に表われるどころか、心身全体に大きな影響を及ぼすのです。
 ちなみに「自己否定」が行き過ぎると「自己憎悪」になります。この点で鋭い洞察を示したのが心理学者のエーリッヒ・フロムです。彼はナチスを受け入れていったドイツ民族の集団心理の分析でも卓抜したものを示しましたが、その一方で酒や麻薬、異性関係に溺れる人の心理構造に関して、彼らには「自分がかわいい」「自分の欲望のままに好きなように生きている」といった「自己愛の心理」どころか、その根底に「自己憎悪の心理」があることを見抜いて、世の人々をアッと言わせました。実際、こういう人々は、「分かっちゃいるけど止められない」状況にありますが、これこそ顕在意識・表層意識・理性では理解していても、潜在意識・情念の欲望に勝てないという状態です。その根底には「こんな自分なんかどうなっていいんだ」という「自己憎悪」があるというのです。もしも自分を本当に大切にする気持ちがあれば、欲望に流されてダメになっていく自分をそのまま放っておけないはずですが、そこで投げやりになってしまっているわけです。
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