【コミュニケーション・スキル③】聞き上手になると世界が変わる
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③「ハ行変格活用」と「すごいですね!」は万能兵器
実は、具体的に相手から話を聞く上で、万能兵器とも言うべき効力を発揮するフレーズがあります。それは「はぁ~」「へぇ~」「ふ~ん」「ほぉ~」といったいずれもハ行のコトバで、これをまとめて「ハ行変格活用」と呼びます。日本語人なら中学校時代に国語で文法を習い、「カ行変格活用」や「サ行変格活用」を学んだことと思いますが、実際に社会生活で役に立つのはむしろこの「ハ行変格活用」です。「国語文法」ならぬ、「社会文法」と言ってもいいかもしれません。
「政界きっての人間通」「人間関係の達人」と言われた竹下登元首相も、口グセは「ほーっ」「なるほど」「さすが」「なんと」「まさか」だったと言います。新人議員であれ、中堅議員であれ、はたまた野党議員であれ、竹下さんと話していると、ついつい気分が良くなってしまったようです。少なくとも悪い気はしませんよね。あまり下手な相槌は会話をシラけさせてしまいますが、会話の流れに沿った反応は、相手を喜ばせ、「もっとこの人のためにしゃべってあげよう」「大事なことを伝えてあげなきゃ」という気にさせるので、身に付けていきたいものです。これについては、近藤勝重さんの『人のこころを虜にする〝つかみ〟の人間学』(新潮文庫)にいっぱい具体例が出ていますので、是非、目を通しておきましょう。これが自然な反応になるためには、相手の話すことに関心や意識を持つことから始めなければなりませんが、実際に自分からしゃべらなければならないことはそんなにないのです。素直に感動し、驚き、「すごいですね!」とそのまま褒めてあげれば、「聞き上手」に磨きがかかるというものです。