【コミュニケーション・スキル②】聞き上手になると世界が変わる
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②相手の得意分野と人生経験に学ぶ
では、何を相手に聞けばいいのでしょうか?これは簡単です。相手の「得意分野」と「人生経験」を聞けばいいのです。自分にそれほど「得意分野」が無くとも、大した「人生経験」が無くとも、一切関係ありません。大体、自分の得意な分野、専門分野というものは、機会さえあればその知識や経験、実績を語りたいもので、ただ往々にして関心を持つ人が限られてしまうため、しゃべる機会があまり無いというものなのです。したがって、その分野は歴史でも法律でも哲学でも何でもいいわけで、業界人なら出版でも金融でも教育でも何でもありです。必要なものは「教えを請う」という基本姿勢と旺盛な好奇心だと言えるでしょう。どんな人間、テーマからでも学ぶ内容はあり、聞いてソンするということはありません。「こういう世界もあるのか」と思えばいいのです。18歳にして「株」の「か」の字も知らず証券会社に入社し、若干26歳にして「スーパー・トレーダー」と呼ばれるようになった若林史江さんも、証券業界の先輩達に何時間でも喰らいついて多くを学んでいったと、『株が好き♪』(アスペクト)に書いています。この本を読めば、同時に多くの先輩達がこの若林さんを可愛がり、教え育てていったことが分かります。
もう一つ、聞いてトクするのが「人生経験」です。大体、自分一人で経験できることなど限られていますが、聞く耳さえ持っていれば、一人で経験し得る何倍、何十倍もの人生経験を吸収することが出来るのです!人によっては30年もの濃密な人生経験のエッセンスをわずか3時間で語ってくれたりするので、これを聞かないわけにはいかないでしょう。この人は普通の人の2倍、3倍の人生を生きているんじゃないか、というような人がいるものです。こういう話をいっぱい聞いていると、誰かが困っている時に「ああ、あの時聞いたあの話が参考になるかな」と、「実は知り合いにこういう人がいるんだけどね」といくらでも話をしてあげることが出来るのです。自分は何も経験したわけでもないのに、「知り合いの話」ということで無限に「経験の蓄積」が拡大していくわけです。
ちなみに実践マーケッターとして著名な神田昌典さんは、外国人のビジネス・パートナーと短時間で信頼関係を築く方法として、「相手の子供時代の家庭の話」を聞けば、たった15分で人間関係は異なるレベルにシフトすると述べています。大体、幼少期のことを聞いてくれる人は滅多にいませんよね。もちろん、いきなり切り出すとヘンですから、過去に少しずつ遡っていき、子供時代の話、「生い立ち」に至っていくわけです。「生い立ち」の話をすれば、人は急速に親しくなるというのです。過去の傷口を開いてしまう危険性がある場合には、「子供の頃、一番楽しかったことは何?」という質問をして、楽しい話題に切り替えるそうです。神田さんの『お金と英語の非常識な関係(上)(下)』(フォレスト出版)にはこうした人間関係構築法に限らず、目からウロコの情報がつまっていますから、是非、読んでみましょう