【コミュニケーション・スキル①】聞き上手になると世界が変わる
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①「話し上手」になるのは難しいが、「聞き上手」には誰でもなれる
ちょっと想像すればすぐに分かるように、「話し上手」になることは簡単なことではありません。相手の興味、関心、教養などに応じて話題を提供し、ユーモアやウィットも利かせてとなれば、誰もが尻込みしてしまうことでしょう。友達同士の何気ない会話ならまだしも(それでも友達に「ウケ」たければ努力が必要になります)、目上の人や社会的地位のある人、異文化圏に属する人を相手にするとなると、これは大変です。アメリカの女子高の中には、わざわざ「テーブル・トーク」(食卓での会話)を学ばせる所すらあると言いますが、それぐらい場を盛り上げること、相手を喜ばせ、心をつかむことは訓練・練習が要ることだと言えるでしょう。
実際、桂三枝さん(現在は6代目桂文枝さん)や黒柳徹子さんといった座談の名手には、明らかに常人と違う何かがあるのです。昔は大きなイベントの司会をする人などは、三枝さんのビデオを見ながら研究していたものですし、なぜか「徹子の部屋」ではつい本音を話してしまうという芸能人は少なくありません。明石家さんまさんも女性に楽しくおしゃべりさせることにかけては天才的ですが、オフレコ中でも出演者を笑わせるサービス精神旺盛な人でもあります。そう言えば、毒舌家のビートたけしさんも映画「戦場のメリークリスマス」に出演した時、休憩時間にはいつも俳優さん達が集まってきていて、彼が冗談を言うたびに皆で大笑いしていたと言います。外国人俳優もいっぱいいて、特に英語が出来るわけでもないのに、と見ていた人は不思議がっていたそうです。こうしたトークの天才達に対して、誰でも出来る、凡人でも出来る、今からでもすぐに出来る方法は何かというと、それは「聞き上手」になることです。
例えば、インタビューの達人として知られるCNNの名キャスター、ラリー・キングさんはほとんどしゃべらないのに、どんなゲストからも本音を引き出し、相手をヒーローにしてしまうと言いますし、あるいは全米70業界のトップ・セールスパーソン312人に同行して、数年がかりでセールス・パフォーマンスを観察・分析して「高確率セールス」を確立し、全米に衝撃を与えたジャック・ワースさんも、「成約するためには、商談において25%以上、セールス・パーソンがしゃべってはならない」と結論づけています。営業や接客など、対人的な仕事をしている人は是非、ワースさんの『売りこまなくても売れる!説得いらずの高確率セールス』(フォレスト出版)を見てみましょう。ビックリしますよ。
さらに名カウンセラーと呼ばれる人でも、決して能弁ではなく、むしろ訥々として、話している途中にもゲーゲーしたりして、「この人、ホントに名カウンセラーなの?」と思っているうちに、クライアントの方からいつの間にかぺらぺらしゃべり始め、しまいには「こうなんですよね、ああなんですよね、でもこうしなくちゃいけないんですよね、分かっちゃいるんですよ、そうですよね。じゃ、こういう風にしていきます」と自分で答までしゃべってしまうことすらあると言います。まさに「聞き上手、恐るべし」ですね。早速、今日から試してみましょう。