ジャーナリストの鉄則は「華を去り、実に就く」(凝った文章表現を避け、言いたいことを正確に伝える)ですが、これは「読む側の視点」に立つことに他なりません。また、記者は自分が取材したことをなるべくたくさん盛り込んで書きたいものですが、編集過程でバッサバッサと削られてしまうので、最初に一番言いたいこと、書きたいことを持ってきて、後からどんどん補足する形を取るのです。したがって、「結論先行」型の文章になりやすいのですが、こうすると読み手にとっては実に読みやすい文章となります。また、こうした「結論先行型」の形式に慣れておくと、時間切れで書き切れなかったという最悪の場合でも、最低限、言わんとしていることは伝えられるというリスクヘッジ(危険回避)が可能になるのです。
【「文章力がある人」と「中身がある人」】
どちらが強いかと言えば、最初は「文章力がある人」が目立つものですが、何本も書かせていくとネタ切れしてしまい、逆に「中身がある人」が最初は下手でも次第に表現力を高めていけば(原石をダイヤモンドに変えていく作業)、他の人にない武器を手にするようになるので、最後は勝つケースが多いと言えます。