「ホームページはあるけど、問い合わせが来ない」
「LP(ランディングページ)を作りたいけど、何を載せればいいかわからない」
「制作会社に頼むと高いし、自分で作れるものなのか不安」
そんな悩みを抱えている行政書士の先生に向けて、この記事ではLP制作の基本から構成、コピーの考え方、よくある失敗まで、まるごと解説します。
この記事を読めば、「自分の事務所にはどんなLPが必要なのか」が明確になり、制作を依頼する場合にも的確な判断ができるようになります。
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そもそもLPとは?ホームページとの違い
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まず基本から整理します。
ホームページは事務所の「総合案内」です。事務所概要、業務内容、アクセス情報など、さまざまな情報を網羅的に掲載します。
一方、LP(ランディングページ)は「1つの目的に特化した1ページ完結型のページ」です。
たとえば「相続手続きの無料相談を申し込んでもらう」という1つのゴールだけに集中して設計します。
ホームページが「名刺」だとすれば、LPは「営業トーク」です。
行政書士事務所がWeb集客で成果を出すには、ホームページだけでは不十分です。広告やSNSから流入した見込み客を「問い合わせ」や「無料相談の申し込み」に導くためのLPが必要です。
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行政書士がLPを持つべき3つの理由
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理由1:広告との相性が抜群
Google広告やSNS広告を出す場合、リンク先がホームページだと情報が多すぎて離脱されやすくなります。LPなら1つのサービスに絞って訴求できるため、広告費を無駄にしません。
理由2:業務ごとに訴求を変えられる
行政書士の業務は幅広いです。相続、建設業許可、会社設立、ビザ申請など、それぞれターゲットも悩みもまったく違います。業務ごとにLPを用意すれば、見込み客に「この先生は自分の悩みの専門家だ」と感じてもらえます。
理由3:問い合わせまでの導線が明確
ホームページでは訪問者が自由に回遊するため、問い合わせページにたどり着かないこともあります。LPは上から下に読み進めるだけで、自然と問い合わせフォームに到達する構造です。迷わせない設計が、成約率を上げます。
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行政書士LPの「鉄板構成」10ブロック
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ここからが本題です。成果の出る行政書士LPは、以下の10ブロックで構成されています。
ブロック1:ファーストビュー(キャッチコピー+メインビジュアル)
LPの最重要パーツです。ページを開いた瞬間に「自分のためのページだ」と感じてもらえるかどうかが、ここで決まります。
ポイントは、サービスの特徴ではなく「読者の悩み」を言葉にすること。
悪い例:「相続手続きを迅速・丁寧にサポートします」
良い例:「相続の手続き、何から始めればいいかわからない方へ」
後者のほうが「自分のことだ」と感じませんか?ファーストビューでは、読者の頭の中にある言葉をそのまま使うのが鉄則です。
ブロック2:こんなお悩みありませんか?
読者の悩みを箇条書きで並べるパートです。
例(相続LP):
・相続が発生したが、何から手をつけていいかわからない
・戸籍の取り寄せが複雑で自分では難しい
・相続人同士の話し合いがまとまらない
・仕事が忙しく、手続きに時間を割けない
・不動産の名義変更をどう進めればいいかわからない
ここで「そうそう、まさにそれ」と共感を得られれば、読者は先を読み進めてくれます。
ブロック3:選ばれる理由(事務所の強み)
悩みに共感した後は、「なぜこの事務所に頼むべきか」を伝えます。
ただし「経験豊富」「丁寧な対応」だけでは弱い。他の事務所と同じことを言っていては差別化できません。
差別化のコツは「数字」と「限定」です。
・「相続手続き年間120件の実績」
・「〇〇区・〇〇市エリア対応」
・「土日祝日も相談可能」
・「初回相談は完全無料、60分たっぷりお話を伺います」
抽象的な強みではなく、具体的な事実で語ることが信頼につながります。
ブロック4:サービス内容(何をしてくれるのか)
依頼した場合に「具体的に何をしてもらえるのか」を明確に示します。
行政書士に相談したことがない人にとって、「行政書士が何をしてくれるか」はそもそもわかりません。専門用語を使わず、やさしい言葉で説明しましょう。
例:
・亡くなった方の戸籍をすべて取り寄せます
・相続人が誰かを調査し、一覧にまとめます
・遺産分割協議書を作成します
・銀行口座の解約・名義変更手続きを代行します
「あなたがやることは、最初にお話を聞かせていただくだけ」というメッセージが伝われば、問い合わせのハードルはぐっと下がります。
ブロック5:ご利用の流れ
「問い合わせしたら、その後どうなるの?」という不安を解消するパートです。
ステップ形式で3〜5段階にまとめます。
ステップ1:お問い合わせ(電話・メール・LINEいずれか)
ステップ2:無料相談(対面またはオンライン)
ステップ3:お見積もり・ご契約
ステップ4:必要書類の収集・手続き開始
ステップ5:手続き完了・ご報告
ゴールまでの道のりが見えると、人は安心して一歩を踏み出せます。
ブロック6:料金案内
行政書士の報酬は事務所ごとに異なるため、見込み客は「いくらかかるかわからない」という不安を常に抱えています。
料金を明示するだけで、問い合わせ率が大きく変わります。
「正確な金額は見積もり後」という場合でも、目安や参考価格帯を載せるだけで効果があります。
例:
・相続手続き丸ごとサポート:8万円〜(税別)
・遺産分割協議書作成のみ:3万円〜(税別)
「まずは無料相談で概算をお伝えします」という一言を添えると、問い合わせへの心理的ハードルがさらに下がります。
ブロック7:お客様の声
第三者の声は、事務所自身の言葉よりも何倍も信頼されます。
お客様の声を載せる際のポイントは「具体性」です。
悪い例:「とても丁寧で助かりました」
良い例:「父が急に亡くなり何もわからない状態でしたが、戸籍の取り寄せから銀行手続きまですべてお任せできました。仕事を休まずに済んだのが本当にありがたかったです(50代・会社員)」
実名が難しい場合は、年代・職業・依頼内容だけでも書くことで信頼感は格段に上がります。
ブロック8:よくある質問(FAQ)
問い合わせ前に抱きがちな疑問を先回りして解消します。
例:
Q. 相続人同士がもめている場合でも対応できますか?
A. 紛争性がない段階であれば対応可能です。紛争に発展している場合は、提携の弁護士をご紹介いたします。
Q. 遠方に住んでいますが依頼できますか?
A. はい。オンライン面談・郵送対応が可能です。全国どこからでもご依頼いただけます。
Q. 費用は後払いですか?
A. 着手金として半額を事前にお支払いいただき、完了後に残金をお支払いいただく形です。
FAQは「問い合わせしない理由」を一つずつ潰していく役割を果たします。
ブロック9:代表プロフィール・事務所紹介
行政書士への依頼は、人対人の信頼で成り立ちます。
顔写真、経歴、資格、この仕事への想いを載せることで「この人なら任せられそう」という安心感を生みます。
写真は、清潔感があり、やわらかい表情のものがベストです。腕組みポーズやスーツ姿が定番ですが、親しみやすさを重視するなら笑顔の写真もおすすめです。
ブロック10:CTA(問い合わせボタン・フォーム)
LPの最終ゴールです。ここまで読んでくれた人の背中を最後に押すパートです。
CTAボタンの文言は、「送信」「申し込み」ではなく、行動のハードルを下げる表現にします。
悪い例:「お申し込みはこちら」
良い例:「まずは無料で相談してみる」
電話番号・LINE・メールフォームなど、複数の問い合わせ手段を用意するのも重要です。人によって「電話は苦手」「LINEのほうが気軽」など好みが違うためです。
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行政書士LPでやりがちな5つの失敗
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失敗1:業務を全部詰め込む
相続も建設業許可も会社設立も全部載せたLPは、誰にも刺さりません。LPは「1ページ1テーマ」が鉄則です。
失敗2:専門用語が多すぎる
「被相続人」「法定相続分」「遺産分割協議」——これらは行政書士にとっては日常用語ですが、一般の方にはほとんど通じません。読者のレベルに合わせて、わかりやすい言葉に置き換えることが大切です。
失敗3:自分の話ばかりしている
「当事務所は〇〇年設立」「代表は〇〇大学出身」——事務所の経歴は大切ですが、読者が最も知りたいのは「自分の問題を解決してくれるかどうか」です。主語を「当事務所」から「あなた」に変えるだけで、文章の印象は大きく変わります。
失敗4:料金を一切載せない
「まずはお問い合わせください」だけでは、問い合わせのハードルが高すぎます。目安でもいいので料金を明示しましょう。
失敗5:スマホ対応していない
行政書士への相談を検索する人の多くはスマートフォンを使っています。パソコンでは綺麗に見えても、スマホで文字が小さい、ボタンが押しにくいといった状態では離脱されます。スマホでの見え方を必ず確認しましょう。
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業務別LP:どんなテーマで作ればいいか
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行政書士がLPを作る場合、以下の業務は特にLP化と相性が良いです。
・相続手続きサポート
・遺言書作成サポート
・建設業許可申請
・会社設立・法人設立
・在留資格(ビザ)申請
・農地転用許可
・産業廃棄物収集運搬業許可
・補助金・助成金申請サポート
・内容証明郵便作成
・離婚協議書作成
それぞれターゲットの悩みがまったく違うため、業務ごとに別のLPを用意するのが理想です。1つのLPに複数業務を載せると訴求がぼやけ、成約率が下がります。
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LP制作の選択肢と費用の目安
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行政書士がLPを用意する方法は大きく3つあります。
自分で作る場合:ペライチやSTUDIOなどのノーコードツールを使えば、月額無料〜数千円で作成可能です。ただし、コピーライティングやデザインの知識がないと「それっぽいけど刺さらないLP」になりがちです。
制作会社に依頼する場合:20万〜50万円が相場です。デザインは綺麗に仕上がりますが、行政書士業界に詳しくない制作会社だと、訴求がずれることがあります。
フリーランスに依頼する場合:5万〜20万円程度が相場です。業界理解があり、コピーライティングまで対応できる個人に依頼すれば、コストを抑えつつ成果の出るLPが作れます。
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まとめ
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行政書士のLP制作で大切なことは、3つに集約されます。
1つ目は、業務ごとにLPを分けること。すべてを1ページに詰め込まず、ターゲットの悩みに集中する。
2つ目は、読者目線で書くこと。専門用語ではなく、相談者が実際に使う言葉で語りかける。
3つ目は、問い合わせまでの導線を設計すること。悩みへの共感→解決策の提示→信頼の証拠→行動の後押し、この流れを意識すれば、LPは「ただのページ」から「24時間働く営業マン」に変わります。
「自分で作るのは難しそう」「構成は理解できたけど、文章を書く時間がない」という方は、プロに相談するのも一つの手です。LP制作やコピーライティングでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。